18日に小倉競馬場で行われる北九州記念(3歳上・GIII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる9回の馬券絡みがサクラバクシンオー。次点で2回のキングヘイロー、ディープインパクト、オレハマッテルゼ、ショウナンカンプ、スウェプトオーヴァーボードと続く。サクラバクシンオー産駒が他の追随を許さない成績を残しており、昨年も
グレイトチャーターが14人気ながら4着と善戦していた。
ショウナンカンプ産駒は延べ4頭が出走して「0-1-1-2」、同産駒はサクラバクシンオーの父系を継ぐ意味でも注目に値する。今年は昨年3着の
ラブカンプーがスタンバイ。血統的には強調できるものの、同馬は今年に入って4戦連続でシンガリ負けとなるとガラリ一変までは望みにくいか。
ディープインパクト産駒は延べ4頭が出走して「1-0-1-2」、今年は昨年の勝ち馬
アレスバローズが連覇を目論むほか、
イエローマリンバが出走を予定している。前者は酷な条件下で行われたCBC賞でも好走しており、史上初の北九州記念連覇なるかにも注目したい。
ルーラーシップ産駒は初出走となるが、同産駒は下級条件の成績を含めると小倉芝1200mは「3-0-0-25」複勝率10.7%・複勝回収率11%、3勝はいずれも新馬または未勝利なので、上位人気と目される
ディアンドルは真価を問われそうだ。
ロードカナロア産駒は延べ1頭が出走して「0-0-0-1」、こちらもサンプルが少なく適性を図れたとは言い難いが、「12-5-6-53」複勝率30.3%・複勝回収率78%という下級条件を含めたコース成績を鑑みれば期待は持てそうだ。今年は
ファンタジスト、
アンヴァル、
エイシンデネブの3頭が登録。
Speightstown産駒の
モズスーパーフレア、Lonhro産駒の
ミラアイトーン、
Le Havre産駒の
シャドウノエルなど、初出走となる外国産馬にも注目。特に芝1200mで4連勝中の
ミラアイトーンの父Lonhroは競走馬としても種牡馬としても豪州を代表する名馬で、母タイタンクイーンも産駒が今年のセレクトセールで最高落札価格を記録していたことは記憶に新しい。