今週の3日間で、早くも「200億円」の大台突破へ――。8月ラストウィークの門別
グランシャリオナイター競馬は、10回開催の後節。開幕からの通算では今夜27日が「開催48日目」にあたり、2歳牝馬重賞「第16回リリーカップH3/JBC協会協賛
ラブリーデイ賞」が行われる明後日29日(木)がちょうど「50日目」の節目となるのだが、今シーズンの総発売額が同日中には「200億円」を超えてくることになりそうだ。
先週22日(木/開催47日目)終了時点で、今季
グランシャリオナイター開催の発売総額は「193億9026万円」余りまで到達(前年比124.07%)。単純計算で、一日あたり発売額は4億1255万円余りとなっており、今週の開催3日間が仮にその平均値を幾らか下回ったとしても、29日(木)には「200億円」に手が届くものと思われる。“門別名物”と揶揄されてしまう最大の難敵「濃霧」の襲来はじめ、自然の脅威や天変地異がないことが前提にはなるのだが…。
早くもシーズン後半に入り、ここからは“全国区”への飛翔めざす「強い2歳馬」たちのハイレベルな争いが本格化してくるのだが、きょう27日も6R(発走17時10分)で「2歳オープン/1000m外回り」が、10R(発走19時25分)で「JRA認定ウィナーズチャレンジ競走4/2歳オープン、1200m外回り」が行われる。
両競走とも今後の重賞戦線で活躍が見込まれる素質馬が出走を予定しており、敢えて「見逃し厳禁!」とお伝えしたい。
まず6R(17時10分)は、前走デビュー2戦目で挑んだ牝馬重賞「第6回フルールカップH3」で、
ヒロイン候補
コーラルツッキーの2着に食い下がった6
レインズパワー(牝・小国博行厩舎、父ヘニーヒューズ。宮崎光行騎手54)に注目が集まりそう。5月1日のデビュー戦(JRA認定フレッシュチャレンジ競走、1000m外回り)を3馬身差で快勝後、2戦目に予定していた6月6日のオープンは両前脚のソエで取り消したものの、再調整されて臨んだフルールCで9番人気の低評価に反発するかの快走で2着に踏ん張ってみせた。
ここは新馬勝ち時と同じ少頭数の1000m外回り。自身の快足を如何なく発揮できる絶好の条件と言えるだろう。ゲート互角なら、内に入った3
エンゼルリーナとのハナ争いということになりそうだが、前走で証明した通り2、3番手の外でも競馬できる自在性はあるので、大きなアク
シデントでもない限り、不甲斐ない走りを見せてしまう懸念は極めて小さいと言えるのではないか。29日(木)の牝馬1200m重賞リリーカップH3ではなく、このオープンに回ってきたとなれば陣営も必勝を期しているはず。ぜひ、御注目いただきたい。
10R(19時25分)のウィナーズチャレンジ競走4は、2走前の新馬戦(5月8日JRA認定フレッシュチャレンジ競走、1200m外回り)も大外枠から4馬身差の圧勝決めた7
ビービーアルバ(牡2・堂山芳則厩舎、父
ビービーガルダン。井上幹太騎手54)が支持を集めそう。3ヵ月ぶりの実戦となった前走のデビュー2戦目は、初のオープン挑戦ということもあり追い比べで僅かに後れをとっての3着だったが、今回は坂路追いでラスト1Fの時計も詰め、型通り「良化」を辿ってきた印象だ。
2001年
ミヤマエンデバー、2010年
クラキンコ、そして今年
リンゾウチャネルと、史上5頭しかいないホッカイドウ競馬「三冠馬」を何と3頭も輩出した堂山芳則厩舎の管理馬。例年、秋の南関東2歳重賞「鎌倉記念SIII」「平和賞SIII」等に遠征するケースも多いのだが、この7
ビービーアルバも順調に成績を挙げていけば地元重賞のみならず、南関2歳重賞に挑む可能性も膨らんでくるだろう。先々も見据え、その走りに大いに注目したい。
(文=ひだか応援隊)