札幌2歳Sに出走予定のヨハネスボーイ(撮影:高橋正和)
ホッカイドウ門別から31日(土)JRA札幌2歳ステークスGIII(芝1800m)に挑むヨハネスボーイ(牡2・桧森邦夫厩舎、父ヨハネスブルグ)、および1日(日)すずらん賞(2歳オープン、芝1200m)に出走予定の4頭(スパイスワールド、マナモプクニ、ダリル、ルミナスアロー=詳細は馬名をクリック)が28日早朝、門別競馬場の屋内調教用坂路(200mごと3F計時)で相次いで行われた。
ヨハネスボーイは6時19分に一本めを軽く(3F=54秒7)駆け上がった後、6時25分の二本めが最終追い切り。「テンから行きたがる馬」(桧森師)ということで最初の1Fから11秒4を計時、2F11秒6→ラスト3F13秒5の36秒5をマークした。前走クローバー賞2着時も、ラップ構成こそ異なるものの同じく3F36秒5で上がっており、桧森師は「変わりなく良い状態で挑めそう」とコメント。25日(日)も本馬場で長めから時計を出しており、中一週で二度目の札幌遠征でも豊富な攻め量を順調にこなしてきたという。
「ハードにトレーニングして、レース前の2日間は静かにというのが今年のウチのパターン。厩舎全体として良い結果が出ているし、2歳ステークスも頑張ってくれると思ってますよ」と手応え十分だ。
すずらん賞出走予定の4頭も、それぞれ予定通りのメニューを消化。同レースが1日(日)ということで、桧森厩舎から挑む2頭(マナホクレレ、モリデンナイス)はあす29日に追い切られるが、6頭とも自身の能力を存分に発揮できる状態で出走できることを期待したい。
札幌2歳Sは2001年ヤマノブリザード、2003年モエレエスポワールが門別所属で優勝しているが、今年ヨハネスボーイが勝利できれば実に16年ぶりの快挙となる。一方、すずらん賞は、1998年ワンダーガールが11番人気(単勝56.1倍)という低評価を覆して差し切って以降、一昨年リュウノユキナが9番人気(単勝55.3倍)の人気薄で鮮やかに突き抜けるまで過去7頭がJRA勢を破っており、今年も各馬の激走に期待が懸かる。
その前に注目していただきたい今夜の門別グランシャリオナイター競馬は、好メンバーが揃った11R「北海道馬主会日高馬主振興会特別」(A3-2〜B2-1組、1200m外回り。発走20時00分)が特に楽しみな一戦か。
JRA1勝クラス(500万円以下)から今春転入後すべて圧勝で5連勝中の4メイプルグレイトが出走するのだが、ともに2歳時に重賞勝ちの実績ある10エムオータイショウ、6ダモンデに、前走この距離で好時計圧勝5プロディジャス以下、実績馬・素質馬・好調馬らが顔をそろえ、そのスピード比べの行方が非常に興味深いメンバー構成となった。お見逃しなく!
(文=ひだか応援隊)