中京記念で1・2着のクリノガウディー(左)とグルーヴィット
サマーマイルシリーズの最終戦であると同時に、秋競馬の開幕を告げる歴史あるハンデキャップレース。JRAの開催スケジュールによって冠名が「京王杯」という時期もあったが、1984年からは中山競馬場改修の1988年、2002、2014年以外は現行条件で行われている。勝ち馬に求められるものは
スピード。開幕週に行われるとあって芝コースは絶好のコンディションで行われることが多く、かつてマイルの日本レコードが記録されたのもこのレースだった。
中山競馬場で行われた過去10回で1〜3番人気は8勝2着2回3着5回だが、1番人気は3勝のみ。速い時計が求められるだけに、休み明けよりも夏競馬を使ってきている馬を上位にみたい。トップハンデ馬は未勝利だが、08年キストゥへヴンは牝馬55キロと事実上のトップハンデを克服している。
中京記念で復活の兆しを見せた◎
クリノガウディーは同距離で行われるGI・朝日杯フューチュリティSの2着馬。母クリノビリオネアがダートの短距離で3勝をあげた馬だけに皐月賞は距離が長く、NHKマイルカップはローテーションが厳しかった。中京記念はハナ差2着だったが、当時同斤だった勝ち馬より今回は1kg軽いハンデとなった。
同じ3歳馬で、中京記念優勝馬◯
グルーヴィットも差はない。不利があったNHKマイルカップ以外は堅実な成績を残しており、能力的にもまだ底を見せていない。500キロ近い馬格を誇る馬だけに55キロはこなしてくれるはずだ。
古馬陣では▲
ディメンシオンに魅力を感じる。昨年夏から秋にかけて3連勝し、今年も関屋記念は4着とはいえ勝ち馬からコンマ1秒差だった。中山競馬場に良績はないが、昨年暮れはマイル戦で1分32秒台を記録しており大きなマイナスにはならないはず。
全4勝をマイル戦で記録している△
ハーレムラインは、この中山のマイルコースでオープン特別勝ちの記録があり、2016年にこのレースを勝っている△
ロードクエストは復調気配が見える。上がり馬△
トロワゼトワルともども無視はできない。