坂路で好タイムをマークしたラヴァンダ(カメラ・高橋 由二)
◆第42回マイルCS・G1(11月23日、京都競馬場・芝1600メートル)追い切り=11月19日、栗東トレセン
矢のように鋭く伸びた。
ラヴァンダ(牝4歳、栗東・中村直也厩舎、父
シルバーステート)は田中健騎手(レースは岩田望来騎手)を背に、坂路を単走。抜群の行きっぷりで快調に飛ばし、鞍上が促すと追えば追うほど伸びそうな力強い脚さばきを披露。良発表ながら力を要す馬場で、この日の一番時計となる50秒5。ラストは11秒8でフィニッシュした。
中村調教師は「やればいくらでも(時計が)出るタイプなので。遅いよりは、速くなってもいいという指示。順調ですよ」と自己ベストタイの好時計にうなずいた。
前走のアイルランドTで重賞初制覇を飾った。3歳時に秋華賞4着があり、重賞で2着1回、3着2回の成績を残していた実績馬。3勝クラスから2連勝で殻を破った。今回は初となる牡馬相手のG1。「相手が一線級ですからね。どこまでやれるか」と指揮官は試金石と位置づけた。(山本 理貴)