9月23日(月・祝)、船橋競馬場では日本テレビ盃が行われる。「Road to JBC」としてJBCのステップレースにもなっており、優勝馬にはJBCクラシックへの優先出走権が付与されることからも注目の一戦だ。
ここからは、過去10年のデータから傾向を探ってみることにしよう。距離は1800mで4コーナー奥からスタートして、最初のコーナーまで400m以上あるため一見すると枠順の有利不利はなさそうだが、優勝馬は5枠より外枠からしか出ていない。最内の1枠からは3着内に入った馬がいないことからも、外枠が有利といえる。
大舞台を見据えた実力のある馬たちが出走してくるので力通りの決着になることがほとんどで、1番人気は[7-1-2-0]と複勝率100%で抜群の安定感。5番人気以下から馬券に絡んだ馬はいなく、穴馬が台頭する余地はなさそうだ。
また複勝圏内に限れば、JRAの所属馬が30頭中27頭を占め、地方から馬券圏内に入ったのは2010年1番人気1着のフリオーソ、2011年2番人気3着カキツバタロイヤル、2012年4番人気3着マグニフィカの船橋勢3頭のみ。
今年の出走する面々をみてもやはり中央勢優勢の印象で、そのなかでも私が最も注目しているのは3歳馬のクリソベリルだ。これまで4戦無敗で、ジャパンダートダービーの勝ちっぷりからも実力はかなりのもの。しかも、コンマ6秒差の2着に敗れたデルマルーヴルはその後、レパードSでクビ差の2着。自在性があるのも心強く、初コース&古馬との初対戦でも不安はない。
相手筆頭はヒラボクラターシュ。今年の佐賀記念1着、名古屋大賞典2着と交流重賞では安定して走っている。4月ぶりの出走と間隔はあいたが、休養明けに走るタイプで初戦から注目必至だ。
3番手評価はロンドンタウン。2017年、2018年とコリアカップを連覇し、中央では2017年にエルムSを制している。地方でも2017年に佐賀記念を勝利しており、血統面からも期待は十分。
最後にもう一頭挙げたいのが、交流重賞でおなじみのアポロケンタッキー。船橋コースは[1-3-1-0]と馬券圏内を外しておらず、帝王賞では大敗したものの、ベストの舞台なら侮れない。
過去10年の3連単平均配当が1670円と堅いことからも、クリソベリルを軸に相手は名前を挙げた3頭に絞って狙う。
(取材・文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)
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