みついし花だより特別で、偉業を成し遂げた王冠賞以来となる復帰戦に臨むリンゾウチャネル(撮影:高橋正和)
今季5戦5勝で、2011年クラキンコ以来9年ぶり史上5頭目の「三冠馬」リンゾウチャネルが、門別ナイター第10競走(発走19時30分)「みついし花だより特別」(3歳上、A1〜A2-1組。別定)で、偉業を成し遂げた王冠賞H2(8月1日)以来となる復帰戦に臨む。
7頭立ての少頭数。11月7日(木)に古馬頂上決戦「第62回道営記念H1」を控え、古馬重賞で上位争いを続けるトップ級オープン馬の参戦はなく、JRA元オープンで金沢3戦3勝を経ての転入初戦サノイチの名が、少々目をひく程度‥と言ってしまっては失礼が過ぎるか。
この条件で堅実な成績を残しているクラキングス、パイロスター、スズカリバーらにも好走の期待が懸かるが、3歳の5月上旬時点でA3下特別ながら歴戦の古馬クラバズーカー以下を1秒1も突き放し、逆に子供扱いしてしまったのが後の「三冠馬」リンゾウチャネルだ。次戦以降の三冠ロード3戦(北斗盃H2/北海優駿(ダービー)H1/王冠賞H2)を勝ち続ける中で、今春段階とは比較にならない地力を身に着けたなら、今夜の組合せなら圧倒する走りを見せても全く驚けない。
堂山芳則師は、まずはこの「みついし花だより特別」に出走させた上で、3つの選択肢(11月7日=道営記念H1/11月14日=園田・楠賞/11月17日=JRA・福島民友カップ)の中から次戦を選びたい考え。師は「レース内容云々もそうですが、レース後の上がりの様子をみて考えたいってこと」と話しており、今夜のレースを経て翌日あるいは近日中に「道営記念H1」に駒を進めるか、日程的にその先にある2つの選択肢のいずれかに向かうのか、が決まる見込みだ。
絶対王者スーパーステションの回避が決まった頂上決戦に「三冠馬」リンゾウチャネルが挑むとなれば、当然その注目度はさらにアップするだろうし、頂点めざす前哨戦(瑞穂賞H2)の上位3頭(バルダッサーレ、ヒガシウィルウィン、オヤコダカ)をはじめとする有力各馬にとって「難敵」となることも間違いないところ。
その注目される進路決定にあたり、重大な判断材料となるのが今夜10R「みついし花だより特別」である。繰り返しになるが、発走時刻は19時30分。なにとぞ、お見逃しなく!
(ひだか応援隊)