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超良血馬ゴルトベルクがO.マーフィー騎手でデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2019年11月11日 18:00

成長力のある血統で奥深さを感じさせるゴルトベルク(撮影:竹之内元)

 先週の新馬戦は、当ニュースに取り上げたシーズンズギフトが単勝1.9倍と断然の支持に応え快勝。また、ダイワクンナナも2着馬に3.1/2差をつけ見事デビュー勝ちを果たした。

 今週は東京スポーツ杯2歳Sが行われるが、今後のデビュー馬にも注目していきたい。

【11月16日(土) 東京芝1400m】

◆ヴェンチュラスター(牡、父ロードカナロア、母ラスヴェンチュラス、美浦・小島茂之厩舎)

 ディープインパクト産駒の母は通算4勝、ローズS3着など活躍した。伯父にディープサウンド(共同通信杯3着)、いとこにCollected(米G1・パシフィッククラシックの勝ち馬、BCクラシック2着)がいる。「ディープの肌にカナロアの配合だし、いいスピードがありそう。距離は1400〜1600?ぐらいがいいと思う。時間をかけて乗り込んだし、ゆかりの血統の初仔で楽しみにしています」と小島茂之調教師。鞍上はR.ムーア騎手を予定している。

◆ピクチャーポーズ(牝、父ロードカナロア、母フロアクラフト、美浦・手塚貴久厩舎)

 フジキセキ産駒の母は通算4勝、オークス5着など活躍した。叔父母にバウンスシャッセ(重賞3勝)、ムーンクエイク(京王杯SC)、コントラチェック(フラワーC)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、10月下旬に帰厩。ここ2週はウッドチップコースでゴルトベルクとの併せ馬を消化している。「そんなにビシッと攻めていないけど、動き自体はいい。ピッチ走法のスピードタイプで体形的にも短めの距離が合いそう」と手塚貴久調教師。鞍上はO.マーフィー騎手を予定している。

【11月16日(土) 東京芝1600m(牝馬)】

◆ゴルトベルク(牝、父キングカメハメハ、母グルヴェイグ、美浦・手塚貴久厩舎)

 祖母のエアグルーヴはG1・2勝(オークス、天皇賞・秋)を含む重賞7勝を挙げ、1997年の年度代表馬に輝いた。ディープインパクト産駒の母はマーメイドSの勝ち馬。伯母にアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯を連覇)、伯父にルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、いとこにドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)がいる。こちらもゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、同じく10月下旬に帰厩。先週の追い切りはピクチャーポーズ、マルターズディオサとの3頭併せを消化した。「全体的にコンパクトな体つきだけど、調教は楽な感じで動けている。いい意味で走りに余裕があるし、距離が延びても良さそう。成長力のある血統で奥深さを感じさせるし、能力はあると思います」と手塚貴久調教師。鞍上はO.マーフィー騎手を予定している。

◆クロトノーナ(牝、父ルーラーシップ、母クロノロジスト、美浦・大和田成厩舎)

 クロフネ産駒の母は通算2戦1勝で繁殖入り。異父姉にノームコア(ヴィクトリアマイル)、クロノジェネシス(秋華賞)がいる。「400kg前後の小柄な牝馬で非力な感じだし、まだ全身を使い切れていないところがある。そういう現状でも背中の感じやバネはいいし、芝向きの軽い走りをするタイプ。血統的にも将来性はあると思います」と大和田成調教師。鞍上は石橋脩騎手を予定している。

【11月17日(日) 東京芝2000m】

◆テルヌーラ(牝、父ディープインパクト、母ドントテルソフィア、美浦・木村哲也厩舎)

 母は米G1・スピンスターS(ダート9F)など通算11勝、BCディスタフ2着の活躍馬。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で体力強化を図り、10月中旬に帰厩した。坂路、ウッドチップ、芝を併用して追い切りを重ねており、精神面に注意しながら課題の改善に取り組んでいる。「ディープ産駒の牝馬で気持ちが勝っているタイプ。まだ体質面や馬体面の成長が追いついていないような現状だし、ゆっくりと乗り出して慎重に進めてきた。スピード自体はあるし、それを持続できるように走りの質を上げていきたいですね」と木村哲也調教師。鞍上は丸山元気騎手を予定している。

(取材・文:竹之内元)

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