C.スミヨン騎手を背に1週前追い切りを行ったサートゥルナーリア(撮影:井内利彰)
有馬記念(12月22日・中山芝2500m)のファン投票は4位の支持を受けたサートゥルナーリア(栗東・角居勝彦厩舎)。今朝11日はレースに向けた1週前追い切りをC.スミヨン騎手を背に行っている。
馬の混雑した朝一番の時間帯。単走なのか併せ馬なのか注目していたが、同厩舎2頭が先行するのを追いかけるという形。前半は少し遅いラップだったが、それに戸惑うようなこともなく、スムーズに追走して、その走りは気持ちよさそうに見える。
最後の直線ではこの馬らしく、トップスピードにギアチェンジするまでが速く、道中のゆったりした走りとは違う。この緩急が長所だと思うが、これを遅い時計でも速い時計でも可能なのが走りの完成度の高さを感じさせてくれる。
併せ馬は最先着しており、時計は6F85.5〜5F69.7〜4F54.2〜3F38.7〜1F11.5秒。時計は遅くても、併せ馬を行ったところが非常に価値がある。この雰囲気でレースを迎えることができれば、前走2番人気を裏切ったリベンジも可能ではないだろうか。
(取材・文:井内利彰)