スピード感にあふれる動きを披露したディアンドル(撮影・石湯恒介)
「シルクロードS・G3」(2月2日、京都)
ディアンドルが30日、栗東坂路で
スピード感にあふれる動きを披露し、好仕上がりを伝えた。前走のスプリンターズSは、初の2桁着順となる13着と大敗。3走前の葵Sで重賞初制覇を果たした京都を舞台に、巻き返しといく。3戦連続3着と安定感抜群の
カラクレナイも、栗東坂路で好調キープをアピールした。
オンとオフが一瞬にして切り替わった。
ディアンドルは栗東坂路で単走。最初の1Fは17秒2でゆったりと入りながら、続く2F目のラップは4秒も縮める13秒2と一気にペースを上げる。最後まで馬なりながらも
スピード感は抜群。軽快な脚さばきで、余力十分に4F54秒6-37秒4-12秒3を刻んだ。
「順調なのが何よりですね。気持ちの面でさらに前向きになっている。短距離適性が出てきているのかなと思います」と奥村豊師は冷静な口ぶり。22日の1週前追い切りでは、初コンビとなる池添を背に自身最速タイとなる4F52秒4をマークしており、「実績のあるジョッキー。多くを語る必要はないし、馬のことは分かってくれているので」と信頼している。
前走のスプリンターズSは、キャリア初の2桁着順となる13着に大敗。初めて連対を外した。「G1の壁かなと思います。勝った馬が強かった」と完敗を認める。中間は放牧を挟み、リフレッシュも完了。3走前に重賞の葵Sを制した実績のある京都が舞台なら、反撃は十分に可能だ。
結果次第では高松宮記念(3月29日・中京)に向けて視野が広がる。「当然目標には入ってくるし、それには今回のレースの内容が大事になる」と指揮官は気を引き締める。自慢の快足を見せつけ、再び短距離界の頂点に挑戦する。