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郷原洋行さんは強い意志で持病に立ち向かった薩摩隼人 中央競馬担当記者がしのぶ

2020年02月09日 12:21

 ウィナーズサークルで日本ダービーを制した郷原洋行さん=1989年

 騎手時代にJRA通算1515勝を挙げ、“剛腕”の異名で一時代を築いた郷原洋行さんが、1月31日に亡くなっていたことが8日に分かった。鹿児島県出身、享年76。通夜、告別式は既に近親者のみで執り行われた。

  ◇  ◇

 ひと言で、郷原さんは辛抱強い薩摩隼人だったと思う。騎手時代は威圧感とオーラを普段から醸し出し、容易には取材をさせてもらえずじまい。だが調教師に転身してからは、1オクターブ高い独特の声と飾らない人柄で雑談に応じてくれた。

 まず思い出すのは騎手人生の危機を乗り越えた話だ。G1級10勝を含むJRA通算1515勝。しかし実は、20代後半から痛風持ちだった。朝起きて、靴下を履くのに30分もかかる。「何しろ痛い。真面目な話、騎手生活も半分諦めた」。それでも1993年に現役を退くまで活躍できたのは、“剛腕”と称された馬を動かす能動型の騎乗スタイルと同様に、強い意志で病気と向かい合ったからだ。

 「痛風を一生連れ添う友達だと考えて節制した。(東京の)虎ノ門にある病院の先生と真剣に話し合って、痛風のメカニズムと、食事や運動で自分の体をどうコントロールすればいいかを教わった」

 調教師としては104勝。ただ前肢左右の爪がアンバランスで、故障と背中合わせだったゴーカイを9歳時に引退するまで2度、最優秀障害馬に育て上げた。辛抱強い郷原さんの管理馬だったからこそ活躍した気がする。

 「オーナーと食事をした時に、賞金を稼いだらワーッと豪快にやるか!ってことで、ゴーカイと名付けたんだよ」。そう言って笑っていた姿もまた、懐かしい。(元デイリースポーツ中央競馬担当・野田口 晃)

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