7番人気2着と好走した昨年の再現を狙うエルトンバローズ
◆第42回マイルCS・G1(11月23日、京都競馬場・芝1600メートル)
マイルCSは、リピーターが強いレースだ。20、21年には
グランアレグリアが連覇しており、昨年覇者の
ソウルラッシュは一昨年に2着。過去10年で見ると、6頭が複数回馬券圏内に入っている。この相性の良さは、押さえておきたい。
もう一つ注目した点が、距離短縮組の安定感だ。前走同距離(1600メートル)組と短縮組の複勝率を比べると、前者が14・1%で後者が24・5%と差が開いている。なかでも、1800メートルの毎日王冠から臨戦した組は29・2%と優秀だ。
リピーターと距離短縮組。今年のメンバーでは、この二つを満たす
エルトンバローズがやはり気になる。マイルCSには3年連続の出走で、24年は7番人気2着と穴を開けた。前走の毎日王冠(5着)は本命にしたが、ラストの反応を見る限り、骨折明け2戦目で、まだ良化途上だったのだろう。1週前追い切りの動きからは、力強さが増した印象を受けた。
ジャンタルマンタル、
ソウルラッシュ、
アスコリピチェーノが実績では抜けている。しかし、
エルトンバローズも、そこに食い込むチャンスがありそうだ。
(水納 愛美)