道営記念馬リンノレジェンド(ユーザー提供:史緒さん)
オープニングシリーズ、1回門別のラストを飾るのは今季最初の重賞レース「第10回コスモバルク記念H2」(1800m外回り、JBC協会協賛ゴールドシップ賞。門別10R=発走20時40分)。3歳だった昨年、夏場以降に驚異の成長力をみせ大井「黒潮盃SII」→盛岡「ダービーグランプリM1」→門別「道営記念H1」とハイレベル重賞を3連勝し、一気に頂点に立ったリンノレジェンドが出走する。
今回はその3戦で手綱を執った岡部誠騎手から、昨年の地元三冠レース(北斗盃H2/北海優駿(ダービー)H1/王冠賞H2)までコンビを組んだ井上俊彦騎手に手が戻るわけだが、シーズントップから「新王者」の威厳を示すのか、大いに注目される。
道営記念H1でリンノレジェンドに逃げ切りを許した2〜4着の各馬もそろって出走。長い直線で差を詰めて2着だったステージインパクトは、冬場の出走を12月の名古屋グランプリJpnII(7着)一戦のみに留め、8歳となった今季も引き続き大ベテラン・宮崎光行騎手を背に道営記念のリベンジに懸ける。ただ、戦績から距離短縮の1800mはいくらかマイナス材料。道中が速めのペースで流れ、終いの良さを活かせる展開になってほしいところだろう。
道営記念3着のモズオトコマエは、昨年独走で初のリーディング首位ジョッキーに輝いた石川倭騎手を久しぶりに鞍上に迎え、早め好位から勝負を挑みそうだ。同騎手は過去2度の騎乗機会で1勝・2着1回と結果を残しており、長くしぶとい脚を使うモズオトコマエ手が合う印象だ。道営記念での0秒4差を詰める、あるいは逆転する走りまで期待できるか。
同4着ドラゴンエアルは言わずと知れた古豪。今季9歳となったが、3年前の門別転入以降は長期休養もなく順調に出走を重ねてきているだけに、今シーズンも引き続き、重賞戦線を盛り上げる走りに期待したい。
この他では、JRA芝レースで4勝を挙げ3勝クラス(旧1600万円以下条件)から転入初戦のネイチャーレット、JRA2勝クラス(旧1000万円以下条件。2勝はいずれもダート中距離)から転入初戦のサトノグリッターが挑戦。さらには、昨秋A1下特別でリンゾウチャネル(NARグランプリ2019「3歳最優秀牡馬」。9年ぶり史上5頭目のホッカイドウ競馬3歳三冠を達成)の3着に差し込んだクラキングス、今回それぞれ大井から出戻り初戦のモズノーブルギフト、ペイシャゴンジセが有力各馬に挑む構図だ。
お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)