【NHKマイルC予想】力強い末脚が武器のタイセイビジョンに期待/JRAレース展望

2020年05月10日 06:05

重賞2勝を挙げているタイセイビジョン

 長くダービートライアルとして東京競馬場の芝2000mで行われていた「NHK杯」を前身とするも、1996年に3歳マイル王決定戦として新設された。

 過去10年で3着以内に入った30頭ではニュージーランドトロフィー組が4勝2着1回3着3回と最も多く、皐月賞組も2勝2着1回3着2回。桜花賞からは2頭が優勝している。1番人気馬は5勝。1〜3番人気馬は8勝2着4回3着2回と堅調傾向だ。

 レシステンシアの参戦でタフなレースになりそう。

 力強い末脚を武器にする◎タイセイビジョンを狙う。東京コースは昨年の京王杯2歳Sで2歳レコードを樹立した縁起の良いコース。200mの距離延長に不安がないことは、朝日杯FS2着、アーリントンCの優勝で証明されている。父タートルボウルは、自身が仏国のマイルGI勝ち馬で、仏2000ギニー優勝ルカヤンの父。祖母の半兄にユートピア(ユニコーンSなど国内重賞5勝ほかゴドルフィンマイル)がいて、母が函館2歳S3着馬だから両親から豊かなスピードを受け継いでいる。デビューからどんどん体重を増やしていることも好感。サリオスがいないここはGI制覇のチャンスだ。

 ひとり旅が見込める○レシステンシアは、このレースと相性が良いダイワメジャー産駒。勝ちパターンにもちこんだ桜花賞は惜しい競馬だった。母は南米アルゼンチンの芝2200mGI優勝馬。母系に入る重厚な血脈が父譲りのスピードを支えている。器用に立ち回るというよりも力で勝負する血統なので直線の長いコースはあっているはず。

 スプリングS3着で皐月賞の権利を取りながらも、こちらに狙いを絞ってきた▲サクセッションはマイルで4戦3勝。早めに脚を使わざるを得ない展開となったデイリー杯を除けば負けていない。勝てば、2004年優勝の父キングカメハメハと父仔制覇にもなる。

 △サトノインプレッサの3連勝は、戦ってきた相手を考えると価値が高い。いまだ良馬場経験がない馬だが、ディープインパクト産駒だけに良馬場がダメということはないだろう。同じ3戦3勝△ルフトシュトロームの母ハワイアンウインドは1勝馬時代に小倉競馬場2000mでレコードを樹立し、秋華賞にまで駒を進めた馬。南半球生まれのハンデを背負いながらも06年の本レース3着だった父キンシャサノキセキ以上の成績を残しても不思議ではない。1戦毎に内容が良くなっている△ウイングレイテストと、君子蘭賞の内容が良かった△ボンオムトゥックにも一票を投じてみたい。

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