5月30日、京都競馬場で重賞・葵Sが行われる。日本ダービー前日の3歳馬による芝のスプリント戦。短距離を主戦場にする馬が16頭揃った。
中心はGIII・函館2歳Sで逃げ切り勝ちを決めたビアンフェ。ここ2走はマイルGI・朝日杯FS(7着)、重馬場1400mのGIII・ファルコンS(9着)と、決して得意と言える条件ではなかった。前走は直線の途中でバテてしまったが、1200mならと思わせる内容で、平坦コースで1200mのここは持ち前のスピードを生かせるだろう。
エレナアヴァンティは前走・マーガレットS(L)で好スタートからハナを取っての押し切り勝ち。午後から雨脚が強くなった日で、良馬場発表ながらその後は稍重で行われる状況だった。ビアンフェにデンタルバルーンと、前に行く馬が何頭かいるが、ダリア賞は好位から差して勝っている。ビアンフェに負けず劣らず、スピードがありそうだ。
ビップウインクは前走の勝ち方が強烈。中団から4コーナーで6頭外を回りながらも中山の直線坂下から鋭く伸びて一気に先頭に躍り出た。あの鮮やかな末脚は重賞でも楽しみ。
またゼンノジャスタは今年、いずれもマイル以下の4戦のうち3戦で掲示板を確保。常に上位争いには加わっており、前走の橘S(L)では後方から差して4着だった。末脚を伸ばして上位争いに加わる可能性も十分あるだろう。
葵Sは5月30日京都11R、15時35分発走予定。
(文=大恵陽子)