移籍初戦の前走が8馬身差の圧勝だったドラゴンウォリアー(撮影:下野雄規)
6月4日、笠松競馬場で重賞・ぎふ清流カップ(1400m)が行われる。北陸・東海・近畿交流重賞だが、2日前に石川ダービーが、来週には東海ダービーと兵庫ダービーが行われる谷間とあって、ここは重賞初制覇を狙って兵庫から2頭を含む12頭立てで行われる。
どの馬にもチャンスがありそうだが、田口輝彦厩舎・吉田勝利オーナーの2騎が中心。中でもドラゴンウォリアーはJRA1勝クラスから移籍初戦の前走が8馬身差の圧勝だった。勝ちタイム1分27秒6も優秀。JRA時代からスタートから進んでいかず出ムチを入れられたり、チークピーシズの着用もあったように、前走もブリンカーを着用。まだ幼さを残して真面目に走らない面がありそうだが、砂を被らずに運べる外枠はプラスに働きそうだ。
同コンビのもう1頭のダルマワンサは2歳時に準重賞・秋風ジュニアを制した馬。続く準重賞・ジュニアクラウンでは、現在「東海ダービー最有力候補」と囁かれるニュータウンガールにハナ差2着。1400m戦はその時以来、実に8戦ぶりとなるが、2走前の重賞・新緑賞では中団から3コーナー手前で追い上げて2着があるように力は上位。ドラゴンウォリアー共々、中団・後方からレースを運ぶタイプなだけに、どんな展開になるだろうか。
ルミナスアローは門別時代にJRA認定戦勝ちがある馬。3走前の重賞・若草賞では4コーナーで前が壁になり進路がないながらも、直線で外に出すと一気に脚を伸ばして4着に食い込んだ。
また、全4勝を1400mで挙げるクロワや笠松で3勝を挙げるオーシャンスカイも上位に食い込みそう。
地方競馬の2歳重賞ではトゥリパやナチュラリーなど「初勝利が重賞」ということもままあり、そういう意味ではクリノテッパン(兵庫)もチャンスはある。3歳6月で紛れは少なくなっているかもしれないが、「爆発力を秘めているとずっと感じています」と橋本忠明調教師。園田よりも軽い馬場の笠松で一変があってもおかしくなさそう。
ぎふ清流カップは6月4日笠松11R、16時25分発走予定。
(文:大恵陽子)