グランコージーはダイヤモンドCを圧勝し二冠に挑む(写真提供:岩手県競馬組合)
ダービーシリーズ2020の第4弾は、今年で第28回を迎える岩手のダービー東北優駿(東北ダービー)だ。
盛岡競馬場のダート2000mで行われるこの一戦。平坦小回りで右回りの水沢競馬場から、アップダウンのある左回りの盛岡競馬場へのコース替わりがポイントとなりそうで、それをこなせるパワーと2000mの距離に対応できるかがポイントとなりそうだ。
◎マイランコントルはここまで無傷の3連勝。2戦目までは逃げ切り勝ちだったが、初めて2番手からの競馬となった前走のORO開幕特別で優勝。初めての盛岡と距離延長の1800mも難無くクリアしてみせた。ここは無敗のダービー馬誕生に期待したい。
○にグランコージー。今春、南関東に移籍して4月に川崎のクラウンC(6着)を1戦して岩手に再転入。その初戦となるダイヤモンドCで1番人気のフレッチャビアンカに9馬身差をつける圧勝で、大きく成長した姿を披露した。盛岡は昨年11月の南部駒賞で8着と大敗しているのが気になるが、デビューから盛岡で4連勝しているし、パワーアップした今なら全く問題ないだろう。
▲はピアノマン。昨年5月に門別でデビュー戦を勝利で飾った後、南関東に移籍して11戦3勝して重賞にも5回出走。3月18日の京浜盃(13着)以来とやや久々になるが、南関のレベルの高いレースで揉まれた経験を生かせれば、勝ち負けしても不思議ではない。
△は2頭。リュウノチョッパーは前走のORO開幕特別でマイランコントルの2着で、盛岡コースも経験済み。JRAから岩手転入後は、3着、2着と堅実で、大崩れはないだろう。
もう1頭はフレッチャビアンカ。前走のダイヤモンドカップでは完敗だったが、こちらも大崩れないタイプで、上位に食い込む余地は十分だ。
無敗のダービー馬を目指すマイランコントルと、2冠達成を狙うグランコージーとの熾烈な戦いに注目が集まる東北優駿(岩手ダービー)は、6月7日(日)、18時10分発走。
(文:佐々木祥恵)