好タイムで2連勝のレッチェバロックに期待(撮影:下野雄規)
過去10年で1〜3番人気馬は10勝2着7回3着4回。1番人気馬だけでも3勝2着3回という本命レース。ダート競馬という限られたカテゴリーだけに力関係がはっきりしやすいのだろう。とはいえ、今年の場合は高いレベルで混戦だ。
◎レッチェバロックは米国2歳トレーニングセール取引馬。父アンクルモーは米国2歳チャンピオンで、ケンタッキーダービー馬の父。ダート1400mのデビュー戦の1分25秒1は同じ日の3歳1勝クラスの時計よりもコンマ9秒速く、2戦目の1分23秒6は同じ日の古馬2勝クラスを上回るもの。それも、最後は流すようにして記録している。スタート部分の芝は未知数だが、さかのぼればグレイソヴリン系カロにさかのぼる父系でまったくダメということはないだろう。
相手は東京ダート1600m3戦3勝○デュードヴァン。父デクラレーションオブウォーは、英国インターナショナルSの勝ち馬で、仏2000ギニー優勝馬オルメドの父。母ジェラスキャットの全姉は米国芝重賞フロリダオークスの勝ち馬で、芝コースがまったくダメとも思えないが、本馬の実績はダートだ。週末の天気予報は微妙だが、重馬場も、不良馬場も経験しているのが強みになるかもしれない。
3番手には▲サトノラファールを取り上げたい。左回りは初めてだが、芝のスタートは前走、前々走で経験済み。豪快な追い込みを武器とするので直線の長い東京コースはむしろ向いている印象だ。
レッチェバロックと同じ米国2歳トレーニングセール出身の△カフェファラオも底を見せていない。デビュー戦は10馬身差の逃げ切り勝ちで、当時の2着馬はその後3連勝で兵庫チャンピオンシップに勝ったバーナードループ。2戦目は絶望的な位置から豪快に追い込んだ。父は米国三冠馬で夢が広がる1頭だ。
米国ブリーダーズCジュベナイル5着で、サンバサウジダービーCに勝った△フルフラット、強敵相手に堅実なレースを続けている△タガノビューティーも差はない。本当にレースが待ち遠しい。