【トレノ賞予想】安定スペルマロンか鬼脚ダノングッドか/NARレース展望

2020年07月19日 11:00

準重賞を連勝中のスペルマロン(写真提供:高知県競馬組合)

 7月19日、高知競馬場で重賞・トレノ賞(1300m)が行われる。1300mのスタート地点は4コーナーから直線に入ったところ。最初のコーナーまでの距離が短いため、たった100mの違いだが1400m戦よりもテンが速くなりやすい。その舞台に地元馬11頭が集まった。

 中心は重賞2勝を挙げるスペルマロンとJRA時代には東京スプリント4着の実績があるダノングッドの2頭。

 スペルマロンはJRA3勝馬で昨秋に高知に移籍してくると、重賞で常に上位争いを繰り広げている。3月の 御厨人窟賞こそ9着に敗れたが、それ以外の地元馬同士の重賞では3着を外したことがないだけでなく、重賞制覇は2400mの高知県知事賞から1300mの黒潮スプリンターズカップまで距離の守備範囲が広い。スピードと勝負根性を兼ね備えた馬で、ここも上位争い必至だろう。

 ダノングッドは今回が高知移籍3戦目。前走は園田に遠征し、重賞・園田FCスプリントで2着。ワンターンの820m戦でありながら後方3番手という決して有利な位置取りではなかったが、南関東時代にも騎乗経験のあった吉原寛人騎手にとっては想定内だったよう。この馬がすごかったのは直線に向いてからで、4コーナーでもまだ後方にいたのが、残り200mを切ってから目が覚めるような末脚を繰り出し、勝ち馬にクビ差まで迫った。優勝馬に騎乗していた騎手も「自分が勝ったかどうか分かりませんでした」と話すほどダノングッドの勢いは鋭かった。前半で後手に回る可能性がある馬なだけに、テンが速くなる高知1300m戦がどうかだが、あの末脚をここでも使えば重賞初制覇となるだろう。

 高知の短距離界を背負ってきたサクラレグナムも注目。地元馬同士の短距離重賞(1300-1400m)では7戦5勝、2着2回のオール連対だ。昨年末は兵庫ゴールドトロフィーで勝ちを意識する内容で3着。ただ、最近は以前ほどスタートダッシュがつかないのか、これまでよりも後ろの位置でレースを運ぶことも。11歳という年齢もあるかもしれないが、ベテランの意地を見たい。

 エイシンヴァラーは兵庫時代、JRA馬相手に黒船賞を制覇。歩様が整わず、思うような調教ができない時期が続いたが、高知に移籍し、再び重賞に姿を現した。兵庫時代から道悪が得意な馬だっただけに、梅雨の今はいいかもしれない。また、大外枠のアースグロウは逃げて粘るなど、見せ場のあるレースもあり、展開一つで上位に食い込みそうだ。

 トレノ賞は7月19日高知7R、18時10分発走予定。

(文=大恵陽子)

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