北海優駿ではシンボを下して3歳世代の頂点に立ったアベニンドリーム(ユーザー提供:史緒さん)
ホッカイドウ競馬の三冠最後のレースとなる王冠賞は、距離1800mで行われ、今年で第41回を迎える。三冠に挑戦する馬は残念ながらいないが、二冠がかかったアベニンドリームとレッドカードの戦いなど、見応えあるレースとなりそうだ。
◎はアベニンドリーム。北斗盃は強引に前に行き過ぎた印象でよもやの6着と敗れたが、北海優駿ではJRAで勝利を挙げたシンボを下して3歳世代の頂点に立った。距離経験のない馬が多い中で、2走前に勝ったタカネナデシコ特別がこのレースと同条件というのも、アドバンテージがある。順調に調整されているようだし、ここは二冠達成濃厚とみた。
○にグレイトダージー。ここ2戦、後続に大きな差をつけ圧勝しており、波に乗っている。キャリアは6戦だが、その分成長や上積みは十分見込める。前走の勝ちっぷりの良さからは、重賞のここでもいきなり勝ち負けになっても不思議ではない。
▲はレッドカード。一冠目の北斗盃の勝ち馬で、前走の北海優駿は距離が長かったので、1ハロンでも距離が短くなるのはプラスだろう。前走後も順調で、二冠を狙う。
△は2頭。2歳時に重賞勝ちがあり、JRAでも好走歴のあるヨハネスボーイは休み明けをこなせれば、上位争いできる。もう1頭が北海優駿3着のコパノリッチマン。
アベニンドリームとレッドカードの二冠争いに、2連勝中のグレイトダージーと実力馬ヨハネスボーイなど楽しみなメンバーが顔を揃えた王冠賞は7月23日(木)、20時40分発走。
(文:佐々木祥恵)