芝、小回り、距離延長と条件がそろったロードヴァンドール(ユーザー提供:ハマカゼ*ケンタロウさん)
アラブ系のオープン特別競走として1979年に創設。1998年からはサラブレッド系による芝の特別競走として行われていたが、2000年より重賞レースに格上げとなっている。
アラブ時代を含めて第42回を迎える今年は、JRA時代に芝の重賞競走で活躍したロードヴァンドールら、13頭で争われる。
◎はロードヴァンドール。
JRA時代は芝の重賞路線で好走実績があり、芝に替われば地方移籍後2戦(5着、11着)のようなことはないだろう。また盛岡の芝コースはダートコースの内側にあり、コーナーも6つ回るため、ある程度の器用さも要求される。その点この馬は、中央時代に福島の七夕賞で3着と小回りにも対応しているし、先行できるのも有利だ。
同距離の日経新春杯で2着になっていることからも、距離延長もプラス、条件の揃った今回は勝ち負けを期待したい。
〇にコスモリョウゲツ。
昨年JRAからの転入初戦で、今回と同条件の準重賞・かきつばた賞に優勝している。そのレースを含め、岩手では13戦2勝2着2回と連対したのはすべて芝。
さらに前走はロワアブソリューにクビ差の2着と健闘しており、勝ったことのある2400mに距離が延びる点もこの馬にとってはプラス材料。
▲にマツリダレーベン。
昨年は芝2400mの準重賞・サファイア賞を制すなど盛岡の芝では4勝の実績がある。前走は芝のOROターフ特別で3着に入っているが、この馬もコスモ同様、距離が延びるのは良いはずだ。
△は、JRA時代芝5勝のアップクォーク、昨年4着、一昨年2着とこのレースに実績のあるキャッスルクラウン、一昨年のこのレースの覇者サンエイゴールドの3頭。
JRA時代に重賞路線で活躍したロードヴァンドールをはじめ、芝のこの距離でこそ輝く馬たちの走りに注目のせきれい賞は、8月2日(日)、18時10分発走。
(文:佐々木祥恵)