10歳馬ティーハーフが引退、乗馬に(写真は2018年キーンランドC出走時、撮影:高橋正和)
2015年の函館スプリントS(GIII)を制したティーハーフ(牡10、栗東・西浦勝一厩舎)は、12日付でJRAの競走馬登録を抹消された。今後は乗馬となる予定だが、けい養先は未定。
ティーハーフは父ストーミングホーム、母ビールジャント、その父Green Desert。全兄にJRA重賞2着3回のサドンストーム、半兄に香港G1馬ラッキーナインがいる血統。
2歳時にデビュー2戦目の函館2歳S(GIII)で3着、3歳時には葵S(OP)を制するなど、早くから短距離で頭角を現す。葵S以降は長期休養を挟むなどしばらく勝ち星から遠ざかったが、5歳時に条件戦からの3連勝で函館スプリントSを制覇。重賞初勝利を果たした。
函館スプリントS以降は、2018年鞍馬S(OP)の1勝に留まったが、2017年高松宮記念(GI)で16番人気4着、2019年シルクロードS(GIII)で12番人気3着に入るなど、長きに渡り芝スプリント路線の古豪として活躍した。
通算成績は51戦7勝。獲得賞金は2億3963万9000円。6月21日の函館スプリントS(8着)がラストランとなった。
ティーハーフの引退により、10歳以上のJRA現役重賞勝ち馬は不在に。9歳のオジュウチョウサン、アルバート、スズカデヴィアス、ステイインシアトル、ルミナスウォリアーが最年長となる。