優勝馬にはスプリンターズSの優先出走権も付与されるキーンランドCは、サ
マースプリントシリーズの第5戦に位置づけられている。シリーズの総合優勝を占う意味でも見逃せない1戦だ。
札幌競馬場スタンド改修のために函館競馬場で行われた2013年を除く過去10回で、1〜3番人気馬は8勝2着5回3着4回で、1番人気は3勝2着3回3着2回。過去、12番人気
エポワスや16番人気
タニノマティーニが勝利するなど波乱含みの年もあるが、基本的には堅調な1戦だ。同じサ
マースプリントシリーズに組み入れられている函館スプリントSやアイビスサマーダッシュ、あるいは同じ洋芝で行われるス
プリント戦から挑む馬たちが多く馬券に絡むレースでもある。
◎
ダイアトニックは函館スプリントSの優勝馬。ダッシュ良く飛び出して好位をキープするとあっさりと抜け出した。初めて経験する洋芝コースも、58キロの斤量もまったく問題にしない勝ち方で、ス
プリンターとしての資質の高さを示した1戦でもあった。
コスマーにさかのぼる名血で、祖母は福島芝1200mでレコード勝ちを記録した
スピード馬。ストームバード4×4がメインクロスだが、父
ロードカナロアにあるリボーのクロスを継続させる配合で、力強さもある。ゆったりしたローテーションも好感だ。ここがス
プリント路線変更3戦目。まだ強くなってくれることを期待したい。
UHB賞で人気を裏切った○
エイティーンガールだが、10キロ増の馬体重よりも小回りコースを意識して前目のポジションを取りに行ったことが少なからず影響したか。まだ洋芝コースで結果を残せていないが、血統からはむしろ向いている印象もある。
シルクロードS、鞍馬Sのような競馬ができれば首位争いも不可能ではない。
▲
ライトオンキューは、昨年の4着馬。その後、重賞競走に勝利したように、当時よりは力をつけている。函館スプリントSはレースが中止になったドバイ帰り。7ヶ月ぶりの実戦という以上に難しい面があった。今回は中1週とはいえ休み明け3戦目。時計がかかる馬場も有利に働きそうだ。
2度目のス
プリント戦となる△
フィアーノロマーノは前走から1キロ減の斤量でもあり怖い存在だ。函館スプリントS2着△
ダイメイフジも十分圏内。このレースが試金石になりそうな△
アスタールビーのレースぶりにも注目。