JBC競走の創設20周年を機に、今秋11月3日(祝・火)の第20回JBCデーから新たに加わることになった「JBC2歳優駿JpnIII/門別1800m外回り」。残り2ヵ月を切る中で、記念すべき第1回の頂をめざす有力候補らの争いが本格化してきました。
先週3日(木)、昨年までの「1200m外回り」から「1700m外回り」へと施行距離が変更された2歳重賞「第7回
サッポロクラシックカップH2/JBC協会協賛パイロ賞」が行われ、石川倭騎手(54kg)の1番人気
ラッキードリームがインから差し切り勝ち。好発から道中2番手、何の不利もロスもなく4角2番手から直線で堂々先頭に立った5番人気
トランセンデンスをゴール寸前、最後のひと伸びでハナ差とらえきりました。
3角すぎから4コーナーでは鞍上の手が激しく動き続けた
ラッキードリームに対し、余裕ある手応えのまま最後の直線に向いた
トランセンデンスが圧倒するかに映ったのですが、最後まで懸命に前を追い最後の最後で交わしきった
ラッキードリームの勝負根性は見事。その勝ち時計1分49秒4(重)もこの時期の2歳戦としては秀逸(※毎年、概ね1ヵ月後の10月上旬に施行されてきた北海道2歳優駿JpnIII
トライアルの「サンライズカップ」において、2013年
ハッピースプリント=1分49秒0<良>、2016年
ヒガシウィルウィン=1分49秒1<不良>を計時)で、JBC2歳優駿JpnIII本番でも上位争いを期待できそうです。
レース後、林和弘師にローテーションを確認したところ、間髪入れず「JBCに直行します」とのコメント。激戦の疲れを癒やし、本番まで時間をかけて再調整できるアドバンテージを得られたのは陣営にとって非常にメリットが大きいと言えるでしょう。記念すべき「第1回JBC2歳優駿JpnIII」での
ラッキードリームの走りに、ぜひ注目していただければと思います。
さて、本日午後からスタートする第11回開催後節(3日間)の門別
グランシャリオナイター競馬。その初日のメイン(最終)11Rは、JBC協会協賛のスタリオン・プレミアムシリーズ「
スワーヴリチャード・プレミアム(A2-2組〜B2-1組、1800m外回り)」。今節最終日の10日(木)に重賞の「旭岳賞(H2/2000m外回り)」が組まれていることもあり、出走馬はすべてA3以下という顔ぶれで、実質「A3下特別」といった趣ではありますが、そのクラスでは屈指の実力馬がエントリーしてきました。
前走は出遅れが響き1番人気を裏切る結果(4着)となった
バンカブルスターを筆頭に、近走同馬に先着されている
サイファリス、
ルフィアンキック、
アイアンブルーらが雪辱を期して臨む一戦。発馬や序盤の位置取り、道中のペース配分等が勝負の行方を左右するのでしょうが、前回スタートで後手を踏んだ
バンカブルスターが、今夜ゲートを決めたなら、やはりこの馬を中心にレースが進むことになりそう。発走時刻は20時35分です、お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)