1999年創設の岩手競馬における芝レースの最高峰のレース。岩手所属馬限定戦であったが、2003年からは地方競馬全国交流競走となった。第22回を迎える今年は、せきれい賞優勝のアップクォークやトライアル勝ちのロワアブソリューなど、JRAからの移籍馬たちに注目が集まる。

　◎は園田から参戦のアップクォーク。前走は芝2400mの長丁場・せきれい賞で1番人気のロードヴァンドールに6馬身差をつけて優勝した。今回は700m距離が短くなるが、JRA時代は1800m〜2000mで主に走っており問題はない。またJRA時代を含めて勝ち星は左回りのみで、左回りの盛岡はこの馬には絶好の舞台だ。

　○にランガディア。岩手競馬移籍後はダートで5戦し、重賞で3勝している。ただJRA時代は芝に実績があり、今回岩手移籍後初めての芝。どんなレースをするのかにも注目だし、勝ち負けになる可能性も十分ある。

　▲はサンマルティン。地方移籍後2戦は惨敗しているが、JRA時代は芝の重賞(小倉記念)でも2着になっているように、ここは芝替わりで一変を期待。

　△にトライアルの桂樹杯で2着に4馬身差をつけたロワアブソリュー。ロードヴァンドールは距離短縮が鍵も、地力で上位進出を狙う。

　元JRAの実力馬たちが激突し、見応えある一戦となりそうなOROカップ。9月27日(日)、16時55分発走。

(文：佐々木祥恵)