モーリス産駒の重賞初勝利を狙うインフィナイト(ユーザー提供:ウメリンさん)
伝統あったオープン特別「いちょうS」を格上げして、更に名称を変更して生まれたのがこのレース。オープン特別の時代にはエアグルーヴやメジロドーベル、イスラボニータらを輩出し出世レースとしての呼び声も高かったが、重賞になったここ6年の勝ち馬からもクラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスの4頭がGI馬へと育っている。重賞としての歴史は浅いが、重要性は非常に高い。
1.開幕週のスピードレース
17年に稍重ながら当時のコースレコードである1分33秒0がマークされ、昨年サリオスが1分32秒7をマークしてそのレコードを更新した。今週末どれだけ雨が降るかどうかだが、開幕週の馬場ということもあり多少の雨ならスピードが要求されるレースとなる。
2.前走敗れた馬は軽視
過去6年、前走重賞・オープン特別・1勝クラス(500万下)で2着以下だった馬の成績は[0-0-1-23]と不振。17年は新潟2歳Sで3着のテンクウが4着、札幌2歳Sで3着のダブルシャープが6着に敗れるなど、重賞での好走歴も当てにはし辛い。前走勝利した馬を中心視したい。
3.前走中山組は不振
過去6年の成績を前走の競馬場別に見てみると、前走中山だった馬は[0-0-0-17]と明らかに苦戦している。なお、他の競馬場を見ると、5頭以上のデータがあるところでは、札幌が[1-1-2-5]、新潟が[0-3-3-12]、阪神が[2-1-0-8]となっている。
インフィナイトは父が安田記念と天皇賞(秋)勝ちのあるモーリスで、半兄に東京新聞杯勝ちのあるブラックスピネルがいる血統であるから、東京コースは問題なくこなせるだろう。新馬戦が不良馬場だった分時計勝負になった場合どうか未知数な面は残るが、強い勝ちっぷりだったことからして昇級の壁はないと見る。