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エリ女で思い出すクロコスミア“思い出に残るシルバーコレクター”

2020年11月14日 16:40

19年エリザベス女王杯2着のクロコスミア(左から2頭目)

 15日、阪神競馬場でエリザベス女王杯が行われますが、このレースで最も印象に残っている馬を挙げるとすれば、私はクロコスミアと即答します。17〜19年の3年連続2着は、むしろ歴代勝ち馬以上のインパクト。“ブロンズコレクター”と呼ばれたナイスネイチャ超えの偉業は、平成・令和の“シルバーコレクター”と評していいでしょう。

 週中のトレセンで、クロコスミアを担当していた北添助手とバッタリ。「あれから一年経つんですか。早いですね」。ストレートに聞いてみた。「北添君にとって、エリ女ってどういう存在?」。すると、少し考えた後に「紅白歌合戦ではないけれど“今年も来ましたよ”って感じでしたね(笑)。クロちゃん自身は、年々筋肉がついて成長していました」と教えてくれました。

 勝負の世界。G1のタイトルは喉から手が出るほど欲しかっただろうが、「でもね。僕が仕事をする上での目標として“思い出に残る馬が一頭でもつくれたら”という思いがあるんです。フミノムーン(今年2月の京都障害未勝利戦で予後不良)のように死んでしまった馬でも、ふとした瞬間に、誰かの心によみがえってくれたらうれしいです」と-。競馬ファンと同じ目線に立てる、いかにも彼らしい意見だと思った。

 クロコスミアは現在、北海道日高町のディアレストクラブで繁殖生活を送っており、そのお腹にはサトノダイヤモンドの子を宿しているそう。「現役時代と同じで、人に対しては“女王様”ぶりを出すところがあるみたいですが、馬たちの中に入ると馴染んでいるみたいですよ(笑)。クロちゃんの子どもで、またエリ女に挑戦できたらうれしいですね」。このコラムを目にしていただいた方々に、気高く燃えた彼女の“魂の走り”を思い出してもらえたら幸いです。

(デイリースポーツ・松浦孝司)

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