【ジャパンC予想】アーモンドアイ、有終の美に期待

2020年11月29日 09:35

ジャパンCに出走するアーモンドアイ(撮影:下野雄規)

 無敗の三冠馬2頭が、GI競走8勝馬に挑む1戦。過去10年間で、天皇賞・秋から挑んだ馬は5勝2着4回。秋華賞組は2勝2着1回。菊花賞組は1勝。勝ち馬に限れば、残りの2勝は京都大賞典から天皇賞をスキップして挑んだ馬たちで、2着まで枠を広げてもこの4レース以外からは凱旋門賞2着2回。エリザベス女王杯2着1回。ここに当てはまらないのは神戸新聞杯に勝ちながら、菊花賞へは出走しなかったダービー馬のレイデオロのみ。東京競馬場の2400mコースで行われる定量戦だけに格がモノを言うレースだ。

 先輩三冠馬の◎アーモンドアイに有終の美を飾ってもらいたい。レースで全力を出し切るタイプで、これまでは大事にレース間隔を空けて使われてきた馬だが、年度代表馬のタイトルと、史上最強馬の名をかけて中3週で使ってきた。デビュー戦を除けば、敗れたのは致命的な不利が重なった昨年の安田記念と、熱発で香港遠征を取りやめて出走した有馬記念、そしてヴィクトリアマイルから中2週で挑んだ今春の安田記念のみ。5歳を迎え、良い意味で力を抜くことを覚えたのか昨年、一昨年のような強烈なパフォーマンスはやや影を潜めたが、それでもヴィクトリアマイルと天皇賞・秋では圧倒的なスピード能力の違いを見せている。

 逆転候補は○デアリングタクトだ。過去10年間で秋華賞から挑んだ馬は5頭。ジェンティルドンナとアーモンドアイが勝ち、カレンブーケドールが2着。負けたのは勝ち馬からコンマ3秒差8着ミッキークイーンと、秋華賞10着のビッシュのみ。53キロは、数字の印象以上に大きなアドバンテージなのかもしれない。

 無敗の三冠馬▲コントレイルの実績にケチをつけるつもりは毛頭ないが、印の上で順番を付けなければならない以上、どうしようもない。過去10年間で菊花賞から挑み、ジャパンCを勝ったのは繰り上がり優勝のローズキングダムのみ。菊花賞馬の挑戦は近10年間で一度もないが、歴史を振り返っても中1週時代のシンボリルドルフ含め、エアシャカール、ザッツザプレンティ、デルタブルース、オウケンブルースリくらいで勝ち馬はいない。菊花賞からのローテで勝ったのは前述ローズキングダムのほかは、ジャングルポケットのみ。コントレイルならば、新しい歴史を作れる可能性は十分にあるはずだ。

 最後に東京コースが合いそうな△グローリーヴェイズと、昨年の2着馬△カレンブーケドールの名前をあげておくが、歴史に名を残すような三強対決を見たい。

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