netkeibaデータベースのリニューアルにより加わった「データ分析」から興味深い数値を紹介します。「データ分析」では騎手と調教師の相性も一目瞭然。「直近1年」「直近5年」「通算」のコンビ実績を調べることができます。「データ分析」から浮かび上がった阪神ジュベナイルフィリーズの「ゴールデンコンビ」はこちら。
【須貝尚介厩舎×吉田隼人騎手(ソダシ)】
札幌2歳S、アルテミスSに続きこのコンビに期待する。アルテミスSの際にも紹介したが、このコンビで注目して欲しいのは「直近5年」と「直近1年」の比較。
直近5年 9-6-5-32 複勝率38.5% 119.0%
直近1年 9-3-3-20 複勝率42.9% 135.1%
勝ち星は全て、そして好走例の大半を直近1年が占めており、ここにきて急速に関係を深めていることがみてとれる。「GIドキュメント」内でも御本人が語っていたが、吉田隼人騎手は2018年秋に栗東へと拠点を移している。そこから着実に人間関係を築きあげたことが今の好調に繋がっているのだろう。
「須貝尚介厩舎×吉田隼人騎手」といえば、15番人気のアドマイヤジャスタで制した函館記念(7月19日)が印象的だが、その後もソダシでの重賞連勝をはじめ、ファーストフォリオ、ヴェローチェオロ、メガゴールドで勝利を重ねている。アドマイヤジャスタでの勝利によって、よりチャンスのある馬を依頼され、その期待に応えるという好循環が生まれており、まさに盤石の「ゴールデンコンビ」だ。
吉田隼人騎手はソダシで3戦3勝。前述の通り、札幌2歳S、アルテミスSと2つの重賞を制している。ここは無敗馬同士の頂上決戦となるが、過去10年で5連対(2-3-2-14)というアルテミスS組が、やはり王道だといえるだろう。速めの時計が出ている今の阪神の芝を考慮すると、確かな先行力と操縦性の高さも大きな魅力。無敗での戴冠濃厚とみる。