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【ターコイズS予想】サンクテュエールの巻き返しに期待

2020年12月19日 06:05

サンクテュエールの巻き返しに期待する(撮影:下野雄規)

 12月の誕生石からネーミングされた牝馬限定の重賞競走で、長くオープン特別として親しまれてきたレースで、06年から芝1600mに固定され、牝馬重賞路線の整備、改革によって2015年から重賞競走へと格上げされた。

 シーズン末期のハンデ戦ということもあって難解だ。オープン特別時代を含め、1番人気馬は2勝3着1回。3番人気まで広げても5勝2着5回3着3回と波乱傾向だ。トップハンデ馬は、延べ19頭で1勝のみ。特徴的なのは、重賞に格上げ後は5年連続してGI競走大敗馬が馬券圏内に絡んできているということか。

 ◎サンクテュエールは、米国で芝ダート双方のGI競走に勝っているヨシダの半妹。昨夏の新潟競馬芝1600m戦で勝ちあがり、デビュー2戦目のアルテミスSではリアアメリアからコンマ1秒差2着となり、続くシンザン記念で重賞初制覇。C.ルメール騎手とのコンビで挑んだ牝馬三冠路線はいずれも掲示板に載ることができなかったが、桜花賞は見せ場をつくった6着で、オークスは18番枠。秋華賞の敗因が距離と馬場だとすれば、4戦して2勝2着1回のマイルに戻れば巻き返せると判断した。

 ○スマイルカナはフェアリーSの優勝馬で、桜花賞3着馬。中山競馬場芝1600mコースでは3戦2勝。敗れた1回も古馬を相手にした京成杯AHで、着差はハナだった。小柄な馬だけに斤量の1キロ増が気にならなくもないが。55キロの桜花賞3着なら54キロなら過度に気にする必要もなさそうだ。

 同様に、中山マイル4戦3勝2着1回と高い適性を示しているのが▲インターミッションで、母レイカーラは2013年のターコイズS優勝馬。小柄な馬ではあるが、前走は12キロ増の馬体重で勝利するなど成長を窺わせる内容だった。強烈な末脚には欠くものの長く良い脚を使えるタイプで前走は勝負強さも見せた。

 アルテミスSでサンクテュエールと差がない3着に頑張った△ビッククインバイオも十分圏内だ。新潟2歳Sでも先行して3着と能力を垣間見せたが、脚質的に目標にされるようなところもあって勝ちきれずにクラシック戦線に載ることはできなかった。その代わり、というわけではないが条件戦でキャリアを重ねながら力を付けてきた。中山マイルは3戦して4着2回だが、力を付けた今なら坂も乗り越えてくれるのではないか。

 古馬では、今年に入ってから6戦4勝2着1回とレース内容が安定してきた△ランブリングアレーと、良血△ドナウデルタ、ニュージーランドT2着の△シーズンズギフト。折り合いを欠いた前走を度外視して、そのレースぶりに注目したい。

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