絶好のレース間隔でグランプリに挑むワールドプレミア。叩き上昇タイプであれば、ここで一発あってもおかしくないが…(写真は19年菊花賞時)
近年は外厩の進化にともない、休み明けで好走する馬が多くなっている。そんななかでも、レースを走ることで調子を上げてくるオールドスタイルの馬も存在している。ここでは、今年の有馬記念出走馬のなかから、得意のレース間隔で出走してくる馬をピックアップしていきたい。
まず挙がったのはワールドプレミア。前走のジャパンCは11か月ぶりという久々のレースで馬が戸惑ったかもしれない。今回はそのジャパンCを叩いて、中3週での出走。ワールドプレミアの中3週での出走は2度あり、菊花賞1着と若葉Sの2着。
この馬は、休み明けから叩いて良くなるタイプだと推測すると今回が狙い目。有馬記念は昨年3着に入った実績もあり、舞台との相性も文句なし。昨年に先着を許した1、2着馬不在の今年なら十分に主役を狙える。
もう1頭注目したいのは、ラヴズオンリーユー。この馬は前走のエリザベス女王杯から、おおよそ中1カ月での出走となっている。ラヴズオンリーユーが中1カ月で出走したのは過去に1度だけあり、そのときにオークスを勝っている。
同馬が過去に着外に沈んだのは、休養明けだった今年のヴィクトリアマイルと府中牝馬S。この馬もレースを走ることで調子を上げてくるタイプの馬と推測でき、今回の有馬記念でようやく本調子になる可能性がある。
逆に今回、人気になりそうなフィエールマンは、基本的に3カ月以上の休み明けで好走しており、間隔を空けたほうがいいタイプに映る馬だけに、初の短いレース間隔での出走が気になる。そのほかに今回のレース間隔に得意、不得意のある馬といえば…?
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