【川崎・エンプレス杯予想】女帝の座をかけた熱い戦い 2007年以来の地方馬Vなるか!?

2021年02月23日 18:00

女王から女帝へ、マルシュロレーヌが重賞連勝を狙う(撮影:下野雄規)

 3月4日(木)川崎競馬場で牝馬のダートグレード競走エンプレス杯が行われる。

 1955年にキヨフジ記念として創設され、1991年の第38回から現行のエンプレス杯として施行されるようになり今年で第67回を迎える歴史あるレース。

 文字通り女帝の座をかけて今年もたくさんの有力馬が集結した。

 マルシュロレーヌは昨年9月に初めてのダートとなった桜島S(3勝クラス)を勝利すると、続くレディスプレリュードでは初ナイター&地方競馬を物ともせず豪快な末脚を披露して重賞タイトルを手にした。続くJBCレディスクラシックでは伸びきれず3着に敗れたが、年明け初戦のTCK女王盃ではキッチリと勝利。小回りできついコーナーを6回通る川崎2100mと特殊なコースでも今の勢いなら重賞連勝も可能だ。

 昨年の関東オークスを制したレーヌブランシュ。古馬との対戦では勝ち星はないものの毎回大崩れなく走っているし、自身が古馬となって挑んだTCK女王盃ではコンマ1秒差の2着と好走。今回は実績のあるコースになるのも強味で好勝負が期待できる。

 これまで重賞4勝を挙げ、2019年にはこのレースも制しているプリンシアコメータは年明け8歳でも衰えのない走りを見せている。2018年から毎年出走していて今年で4度目。昨年は前半のペースが速くなり最後の直線では一旦先頭に立つも4着に敗れてしまったが、勝った2年前のように自分のペースで競馬ができれば差はない。

 マドラスチェックは昨年のTCK女王盃を勝って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。その後Vはないが、JBCレディスクラシックではファッショニスタのコンマ差なしの2着となっている。3歳時には関東オークス2着になっているようにコース適性も問題なくチャンスは十分だ。

 2008年以降はJRA勢が毎年勝利しているが、地方所属馬も見逃せない。

 サルサディオーネは昨年地方に移籍してからもマリーンC、クイーン賞を勝利していて、中央馬相手でも通用することは証明済み。スムーズにハナに立っていければ2007年トーセンジョウオー以来の地方馬Vが狙える。

 またダノンレジーナは佐賀時代から通算11連勝した実力馬。JBCレディスクラシックでは地方馬最先着を果たし、前走の東京シンデレラマイルで初の重賞タイトルを手にした。自在性があるのも魅力でこのメンバーに入っても引けを取らない。

(文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)

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