【弥生賞ディープ記念展望】皐月賞トライアル、中心はやはりあの馬

2021年03月04日 06:00

中心はやはりデビューから3連勝中のこの馬か(撮影:下野雄規)

 皐月賞と同条件で行われるトライアル競走で、早い段階で賞金確保に成功した有力馬が脚慣らしとして登場してくる。出走権を確保していない馬はもっと手薄な他のステップ競走に向かうことが多く少頭数になるのが通例。中長距離志向の強い馬たちが多いことも相まって、本番の皐月賞とは質の異なるレースとなる。

1.スローペース

 ペースが流れることの多い皐月賞とは違ってスローペースが通例となっており、1000m通過が61秒0を切ったのは過去10年で1回だけ。基本的には前で流れに乗れるスピードや、瞬発力が要求される。

2.ゆったりしたローテ

 過去10年、中3週以内で臨んだ馬の成績は[2-2-1-35]で複勝率12.5%。対して、中4〜8週の馬は[4-1-5-32]で複勝率23.8%、中9週以上だった馬は[4-7-4-19]で複勝率44.1%。間隔を空けて出走してくる馬の方が成績が良い。

3.オープン初挑戦は苦戦

 過去10年、それ以前にオープンクラスを走った経験のない馬の3着内は、昨年1着のサトノフラッグと一昨年2着のシュヴァルツリーゼのみ。1勝クラス(500万下)をステップに弥生賞を好走したプレイ、カミノタサハラ、マイスタイルの3頭には、いずれもそれ以前にオープンクラスに出走した経験があった。

 ダノンザキッドは前走のホープフルSでコーナー4回のコースにきっちり対応して快勝。デビュー3連勝を飾った。ここに向けた中間もしっかり動けており、始動戦から力を出せる仕上がりにある。少頭数のここをきっちり勝って本番に向かいたいところだ。

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