30日午前、北海道新ひだか町・千代田牧場で繋養されていた82年エリザベス女王杯勝ち馬
ビクトリアクラウン(牝28)が、老衰のため死亡したことがわかった。
ビクトリアクラウンは父ファバージ、母ワールドハヤブサ(その父ダイハード)という血統。81年にデビューし、82年エリザベス女王杯、82年クイーンS、82年クイーンC、81年新潟3歳Sと重賞は4勝。81年の最優秀3歳(現2歳)牝馬、82年の最優秀4歳(現3歳)牝馬に輝いた。通算成績14戦6勝。
84年に繁殖入り後、91年根岸S(GIII)3着の
ビューチフルロマン(父ノノアルコ)、JRA5勝の
クラシックダンサー(父ノーザンテースト)などを出し、孫に
ブロンコーネ(フ
ローラS-GII・2着)、曾孫に
セイコーサンデー(目黒記念-GII・3着)がいて、さらに昨年の葉牡丹賞(2歳500万下)を勝った
マイネルアナハイム(牡3、美浦・高橋裕厩舎)など、玄孫世代も競走年齢に達している。生涯12頭の仔を産み、9頭の牝馬全てが繁殖入り。今後も多くの子孫による活躍が期待される。