9日(日)に東京競馬場で行われるNHKマイルカップに出走を予定している
シュネルマイスター(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)について手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。
「去年の暮れにひいらぎ賞で余裕ある良い勝ち方をしてくれて、春はどういう路線にするかオーナーと相談しました。私がマイルより長い距離を試してみたいと言って弥生賞ディープインパクト記念を使いました。結果として2着になって皐月賞の優先出走権を手にすることが出来たのですが、想像していたよりも最後の脚がどうなのか
クエスチョンマークが自分の中についてしまい、オーナーと再度協議してNHKマイルカップに出走しようということになりました。
弥生賞ディープインパクト記念の時はまだ緩い状態でしたが、この中間はしっかりと牧場でも乗り込んで美浦に戻ってきてからもいつも以上に強い調教を課して体は締まり、状態はかなり上向いています。今回で4戦目ですが、一戦一戦身になってきている印象です。
今朝の追い切りでは先週いい時計で動いていたので、一緒に併せた馬に合わせる形でいいとルメール騎手に話し、彼の感触も良かったようです。これまでたまたま右回りのコースだけでしたが、調教を見ても左回りを苦にしたところはありません。東京コースでも問題はないと思います。
スピードにまかせて走るタイプではなく、騎手のアクションによって加速できる馬なので東京コースは合っていると思います。過去3戦がそれほど速い時計で走っているわけではないので、今の時計の速い東京コースを不安視している人もいますが、私は大丈夫だと思っています。
朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬や
トライアルレースを強い勝ち方をした馬もいます。こちらが
チャレンジャーという立場ではあるのかなと思っていますが、GIレースで好勝負出来る馬だと思っているので期待しています」
(取材:小林雅巳)