「マーメイドＳ・Ｇ３」（２０日、阪神）

　さすがの脚力を見せつけた。シャドウディーヴァは１６日、美浦坂路でハルワタート（５歳２勝クラス）と併せ馬。力強い脚取りでパートナーと馬体を並べたまま駆け上がり、４Ｆ５２秒９-３９秒２-１２秒１と文句なしの好ラップを刻んだ。斎藤誠師は「上々ですね。（前日の雨で）少し重たそうな馬場でも、無理せずにいい時計で動けていた」と評価する。

　今春に目指していたヴィクトリアＭは、１週前に右前脚に骨瘤が出たため回避。仕切り直しの一戦となるが、「その時点で中身はできていた。今回もしっかりとやって仕上がっている」と状態面に不安がないことを強調した。

　重賞で２着３回、３着１回と何度もＶ争いを演じてきた実力馬。トレーナーは「前走の中山牝馬Ｓ（５着）も出遅れがなければ、という競馬。力をつけた今なら右回りでも走れると思うし、馬格があるので斤量負けもしないはず。何とか重賞を狙いたい。結果を求めていく」と力を込める。悲願のタイトル奪取へ機は熟した。