デビューから連勝中のアマクミナイデヨ(ユーザー提供:ヨッシーさん)
11日のメイン(最終)12Rは、2歳牝馬重賞の第一弾「第8回フルールカップH3/1000m外回り、JBC協会協賛アメリカンペイトリオット賞」。デビュー戦から2戦2勝のアマクミナイデヨのほか、新馬勝ちからここがデビュー2戦目となる馬も2頭(グランツ、スタイルユアセルフ)いて、「無敗で重賞初制覇」を狙える好素材が3頭に上るほか、すでに2勝を挙げている素質馬も他に3頭(ヒノカミカグラ、スティールルージュ、ブエラプーラ)と今年も高水準の組合せとなりました。
過去5年を振り返っても、後に東京2歳優駿牝馬SI(大井1600m内回り)を制するピンクドッグウッドや、エーデルワイス賞JpnIII(門別1200m外回り)を制することになるアークヴィグラス、コーラルツッキーらが歴代優勝馬に名を連ねる「出世レース」。ここを強い内容で制するようなら今後の重賞戦線はもちろん、JRA勢も含めた「全国」での活躍も視野に入ってくるということで、非常に注目の一戦です。
まず注目は、各馬のスタートダッシュと、激しくなるだろう先行争い。門別競馬場は前日、水が浮いた状態の不良馬場で進行したわけですが、今夜もその影響が少なからず残るだろうことはまず確実でしょうから、熾烈な先手争い・ポジション争いの中でも自らに合うペースを崩さず走れた馬が上位争いに食い込んでくることになりそうです。
中でもテンからより速さを発揮しそうなのは、内枠から順にスティールルージュ、グランツ、アマクミナイデヨ、スティールノーヴァ、エイシンヌプリ、スターオブケリー辺りでしょうか。挙げただけでも既に出走馬の半数を超えてきますし、しかも時計勝負となりやすい雨馬場となれば、それら各馬の激しいスピード比べとなる可能性がやはり高そう。
その争いから何頭が脱落し、入れ替わるように末脚上位のスタイルユアセルフやブエラプーラ、ヒノカミカグラらがゴール寸前で一気に押し上げてくる流れになるのかどうか。いずれにせよ、先行各馬の「ゲートの巧拙」、そこから二の脚をきかせての先行ポジション争いがどうなるかによって大きく結果が変わってきそうな「第8回フルールカップH3」。その発走時刻は20時40分です、お楽しみに。
(文:ひだか応援隊)