現地時間20日、イギリスのヨーク競馬場で行われたG1・ナンソープステークス(2歳上・芝直線1000m・14頭立て)は、好位から馬場の中央を進んだ4番人気ウィンターパワー(Winter Power、牝3、S.デソウサ騎手)が、ラスト400m付近で先頭へ。
そのまま後続を突き放し、中団から差し脚を伸ばした9番人気タイのエマラーティアナ(セ5、A.アッゼニ騎手)に1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは56秒72(良)。
エマラーティアナから1/2馬身差の3着は、窪田芳郎氏の所有馬で、前走まで4戦連続重賞2着(うち2戦はG1)だったドラゴンシンボル(牡3、O.マーフィー騎手)。
1番人気スエザ(牝3、W.ビュイック騎手)は4着。アメリカからの遠征馬で2番人気のゴールデンパル(牡3、L.デットーリ騎手)は7着に敗れた。
ウィンターパワーは父Bungle Inthejungle(その父Exceed And Excel)、母Titian Saga、母の父Titus Liviusという血統。
重賞は2歳時のコーンウォリスS(英G3)以来、2勝目。通算成績は13戦7勝。管理するイギリスのT.イースタビー調教師は2004年のフォレ賞(仏G1、優勝馬ソムナス)以来、17年ぶりのG1制覇。
欧州では2400m路線のスノーフォールや、マイル路線のマザーアース、アルコールフリーなど、3歳牝馬の年長馬や牡馬を破る活躍が続いているが、この路線でもまた新星が台頭する結果となった。