短距離のペースに慣れてきたミッキーブリランテに期待(撮影:下野雄規)
サマースプリントシリーズ第5戦であると同時に、優勝馬にはスプリンターズSへの優先出走権が付与される1戦。2014年から収得賞金ではなく、過去に優勝した重賞の格付に応じて斤量が決められる別定重量戦となり、実力馬、実績馬に有利な設定となっている。
ルールが変更された2014年以降の7年間で1番人気馬は2勝2着2回3着1回で、3番人気以内馬は4勝2着5回3着3回。12番人気エポワスや8番人気ウキヨノカゼなどがあっと言わせた年もあるが、比較的堅調なレースだ。
◎ミッキーブリランテはニューイヤーSの優勝馬。そして前走の函館スプリントSは勝ったビアンフェと同タイム3着。1800m戦でデビューし、マイル中心に使われてきたが、今年になってスプリント戦へと矛先を変えてきた。
自身にとって初めてのスプリント戦となった高松宮記念は不利な大外枠、そして重馬場も手伝って0.6秒差10着だったが、2度目のスプリント戦で最低限の結果を残した。まだ短距離戦のペースに戸惑っているように見えたが、今回が3戦目。加えて仮柵が設けられるCコースに替わるのは有利になりそうだ。
〇メイケイエールは今春のチューリップ賞、そして昨年の小倉2歳S優勝馬。今年になってからの2戦は暴走気味に飛ばしてジョッキーを悩ませているが、2歳時はやや力みながらも我慢する競馬が出来ていた。小倉2歳Sは重馬場発表で1分9秒6。ファンタジーSの6ハロン通過ラップは1分8秒1。今回は52kgでの出走であり、放牧、そして調教再審査でリセットできていればそのスピード能力は古馬相手にも十分通用しそうだ。
▲ジョーアラビカは昨秋の京阪杯3着馬。そしてタンザナイトSは56kgを背負ってハナ差2着。今夏の函館スプリントSは0.1秒差4着。確勝を期したTVh賞は出遅れたうえに大外を回る競馬で0.6秒差7着で、UHB賞は直線だけの競馬で0.4秒差12着。いずれも着順ほど大きく負けておらず、見直す手もありそうだ。
前走の函館スプリントSで差のない競馬をした△カツジや、3連勝中の△レイハリア、昨年の1番人気馬△ダイアトニックまで押さえておきたい。