重賞初制覇に挑むサンビュート(ユーザー提供:モエロウエクラさん)
今季最終レースの大一番「道営記念H1」の最有力馬へと名乗りを挙げるのは、どの優駿か――。
9日のメイン(最終)12Rは、道営記念H1と同じ「2000m外回り」で行われる「第7回旭岳賞/H2・JBC協会協賛ブラックタイド賞」です。内回りコースの新設に合わせ2015年度にスタート(※1995年シーズンから6年間行われた旧「旭岳賞」とは別カウント)、創設から3年間はその「1600m内回り」でH3競走として行われ、'15アウヤンテプイ/'16オヤコダカ/'17オヤコダカ と内回りに適性がフィットした実力馬が勝利を収めましたが、2018年度に現在の「2000m外回り」に変更されて以降は、'18スーパーステション(道営記念H1も優勝)/'19スーパーステション(脚部不安発症で道営記念H1は不出走)/'20ルールソヴァール(道営記念H1は2着)が歴代優勝馬に名を連ねています。
今年も出走全馬が「負担重量57キロ」という、ほぼ定量戦に近い別定競走ということで、今年も道営記念制覇を目指すトップ級ホースが挙って出走してきました。実に「歴代・道営記念H1優勝馬」が3頭(内枠から順に、昨年Vクインズサターン・一昨年Vリンノレジェンド・2017年Vステージインパクト)そろい、さらに今年5月のJRA2勝クラス特別戦を快勝直後に転入してきたサンビュート、2018年の大井「羽田盃SI」(優勝ヤマノファイト)2着馬で今夏門別転入のリコーワルサーが出走。さらにさらに、7月の星雲賞H3で待望の重賞初Vきめたクラキングスも加わり、8頭立てながら非常にハイレベルな組合せとなりました。
昨年の道営記念馬クインズサターンの陣営は、ここを本来の末脚で差し切って2走前リンノレジェンドに逃げ切り許した赤レンガ記念H2の敗戦などを払拭したいところでしょうし、2年ぶりの道営記念Vめざすリンノレジェンド陣営は先週4日に逝去された林和弘調教師に手向ける勝利をと士気も高まろう一戦。5月のJRA「是政特別」から都合4連勝で重賞初制覇に挑むサンビュート、2歳秋の鎌倉記念SIII以来久しぶりの重賞Vめざすリコーワルサーも、道営記念H1の頂に向けて目処を立てたいはず。
発馬から序盤のポジション争い、そして勝負所の仕掛けから最後の直線での熾烈な追い比べまで。11月4日のシーズン最終競走「第64回道営記念H1」をシミュレーションできる一戦となるだろう「第7回旭岳賞H2」の発走時刻は20時35分です。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)