11日に中山競馬場で行われる紫苑S(3歳・牝・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、新潟競馬場で代替開催された2014年はデータの集計対象外とした。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のルーラーシップが続き、2回がハービンジャー、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイとなっている。
ディープインパクト産駒は[2-2-1-17]。12年パララサルー、16年ビッシュといった勝ち馬ほか、18年2着マウレア、19年3着カレンブーケドールと3着以内に好走した5頭のうち4頭が1人気の支持を集めていた。残る1頭も16年ヴィブロス(3人気2着)となるため、人気の有無で取捨選択をしやすい傾向が見受けられる。同産駒からはエクランドール、パープルレディー、ホウオウラスカーズ、ミスフィガロの4頭が特別登録。
キズナ産駒は[1-0-0-2]。産駒初出走となった昨年は5人気マルターズディオサが好位から押し切る競馬で後続に1.1/4馬身差をつける快勝。上記、ディープインパクトの後継種牡馬ではあるものの、キズナ産駒は人気薄にも気を配る必要がありそうだ。今年は上位人気と目されるファインルージュほか、ハギノピリナが出走を予定している。
ルーラーシップ産駒は[1-2-0-6]。19年には2人気パッシングスルー、6人気フェアリーポルカがハナ差で1・2着となるほか、昨年はパラスアテナが10人気2着と大駆けしており、種牡馬としての存在感を大いに示している。同産駒からはホウオウイクセル、トウシンモンブラン、プレミアエンブレムの3頭が特別登録。