中山で重賞勝利経験のあるウインマリリン(撮影:小金井邦祥)
勝ち馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる一戦だが、ここを
ステップにして天皇賞を勝ったのは、86年以降だと18年の
レイデオロだけであり繋がりは薄い。むしろ、天皇賞より後のエリザベス女王杯や
ジャパンC、有馬記念を目指す馬たちの叩き台として重要度が高い。
1.休み明けの馬が中心
新潟開催だった14年を除く過去9年で、勝ち馬はいずれも中10週以上での参戦だった。2着も13年の
メイショウナルト以外は中10週以上だった。夏競馬から臨戦してくる馬は苦戦。
2.4歳馬が特に強い
新潟開催だった14年を除く過去9年で、4歳馬は[3-4-4-11]で複勝率50.0%、5歳馬は[5-3-4-29]で複勝率29.3%、6歳馬は[1-2-0-19]で複勝率13.6%、7歳以上馬は[0-0-1-29]で複勝率3.3%。
3.上がりが要求される
コースが改修された15年以降、オールカマー勝ち馬の平均上がり3ハロンタイムは34秒2なのに対し、冬に同舞台で行われるAJCCは、不良馬場だった今年を除外しても35秒1。秋の中山は野芝のみを使用したコースで行われるため基本的に
スピード勝負になり、速い上がりが要求される。
ウインマリリンはこれまでフ
ローラSと日経賞で重賞2勝。日経賞は上がり3ハロン34秒7で押し切っているので、今回ある程度上がりが要求されることになっても対応できるだろう。久々がどうかだが、中間の調教では終いまでしっかり動けており状態は良さそうだ。