ここまで外枠で好成績を残してきているエイシンヌプリ(ユーザー提供:かるめん77さん)
今季のホッカイドウ競馬・門別グランシャリオナイター開催は、今夜を含め、あと20開催日を残すのみ。最終週の11月第一週に編成されている第2回JBC2歳優駿JpnIII(11月3日)や第16回道営スプリントH1(4日)、そしてシーズン最終競走の古馬頂上決戦・第64回道営記念H1(4日)に向け、ここからの6週間、急速な気温の低下と反比例するようにクライマックスに向けた熱量は日増しに高まっていきます。
きょう22日のメイン(最終)12Rは、2歳牝馬の内回り1600m重賞「第21回フローラルカップH3」。ここから大きな飛躍をめざす8頭がエントリーしてきました。
レースを引っ張りそうなのは、前走1200m外回りの2歳牝馬重賞「リリーカップH3」をロケットスタートからハイペースの逃げに持ち込み、3着に踏ん張った2勝馬ツーシャドーでしょうか。デビュー戦から4戦すべて1200m以下のレースを走り、その快足ぶりを見せ続けてきていますが、今回は前走から一気に400m延長で、しかも器用さも求められる内回りへのコース替わり。コーナーでもスムーズに加速できるようなら持ち前のスピードがさらに活きる可能性もありそうですが、結果や如何に。いずれにせよ、その「逃げっぷり」に注目が集まるのは間違いないでしょう。
最内枠を引き当てた同じく2勝馬、コスモポポラリタも前走からの前進に期待が懸かる一頭。その前走「サッポロクラシックカップH2」は上位には離された4着とはいえ、上位3頭が11月3日「第2回JBC2歳優駿/JpnIII・1800m外回り」でも好勝負が期待されるリコーヴィクターやダイナソー、栄冠賞馬モーニングショーだったということで、その能力は高く評価されて然るべきでしょう。鞍上のテクニックがより問われる内回りコースの1番枠ということで、五十嵐冬樹騎手もここはさらに気合が高まりそう。
1600mの距離は初めてですが、前走まで外枠からの発走時により好成績を残しているエイシンヌプリ、新馬(JRA認定フレッシュチャレンジ競走)圧勝や前走オープンでリコーヴィクターの2着など素質の高さを見せているカーロデスティーノ、楽勝した新馬戦(同)1戦1勝のみの戦績も秘めた素質に“一発”の期待も抱かせるパッショニスタらも勝ち負けの期待を懸けるに充分な逸材と言えるでしょう。
少頭数ながら、先々の成長が楽しみな2歳牝馬がそろった「第21回フローラルカップH3」の発走時刻は20時35分です。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)