菊花賞ウィークの東京では昨年も芝2000mのメイクデビューが組まれており、グラティアスがデビュー勝ちを飾った。同馬は続く京成杯で重賞制覇を果たし、皐月賞6着、ダービー8着とクラシック戦線に駒を進めている(今週の菊花賞に出走予定)。今年も注目したい。
【10月23日(土) 東京芝1400m】
◆スクルトゥーラ(牝、父ロードカナロア、母カービングパス、美浦・鹿戸雄一厩舎)
ハービンジャー産駒の母はデビュー勝ちを含め、芝1200m〜1500mで3勝。伯父のコディーノは札幌2歳S、東スポ杯2歳Sを勝ち、朝日杯FS2着、皐月賞3着。叔母のチェッキーノはフローラSを勝ち、オークス2着。祖母のハッピーパスは京都牝馬Sの勝ち馬。3代母からはシンコウラブリイ(マイルCS)も出ている。「ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込んだ。小柄な牝馬で一生懸命に走る。いいスピードがありそうです」と鹿戸雄一調教師。鞍上はC.ルメール騎手を予定している。
【10月23日(土) 東京芝2000m】
◆ルヴェルディ(牡、父ディープインパクト、母エクセレンスII、美浦・岩戸孝樹厩舎)
母は仏1000ギニー3着、仏オークス3着、アメリカンオークス招待S4着など仏・米のG1で活躍した。2歳上の全兄にレクセランス(すみれSの勝ち馬)がいる。先週の追い切りは芝コースに入れ、僚馬のプレサージュリフトと併せた。こちらが先行し、最後は併入でフィニッシュしている。「ディープ産駒らしい脚さばきをしています。まだワンペース気味なところがあるけど、もう少しギアが上がるようになってくるといいですね」と楠調教助手。
【10月24日(日) 東京芝1600m】
◆エリカコレクト(牝、父ハーツクライ、母チェリーコレクト、美浦・国枝栄厩舎)
2020年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億5950万円。母は伊1000ギニー、伊オークスの勝ち馬。2歳上の全兄にワーケア(弥生賞ディープインパクト記念2着、ホープフルS3着)、叔母にSea of Class(愛・英G1、2勝=愛オークス、ヨークシャーオークス、凱旋門賞2着)がいる。「だいぶ動けるようになってきた。牝馬にしては気持ちに余裕があるし、軽い芝で良さが出そう」と国枝栄調教師。鞍上は三浦皇成騎手を予定している。
◆プレサージュリフト(牝、父ハービンジャー、母シュプリームギフト、美浦・岩戸孝樹厩舎)
母は函館スプリントS2着、キーンランドC3着、京阪杯3着など短距離の重賞戦線で活躍した。1歳上の半姉にオールアットワンス(アイビスサマーダッシュの勝ち馬)、叔母にデアレガーロ(京都牝馬Sの勝ち馬)がいる。先週の追い切りは芝コースで僚馬のルヴェルディと併せた。こちらが追走し、併入でフィニッシュしている。「お姉さんも短距離で活躍している血統。この馬も気がいいし、初戦から動けそうな感じです」と楠調教助手。
(取材・文:竹之内元)