友道厩舎の3頭では実績No.1のワールドプレミア(撮影・石湯恒介)
「天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)
友道厩舎が天皇賞・春秋連覇を狙って、3本の矢を送り込む。「ダービーとはまた違う、重みのあるレースだと思っています」。友道師にとって天皇賞は特別だ。厩舎のG1初制覇が08年天皇賞・春(アドマイヤジュピタ)だった。しかし、秋盾は最高着順が4着(19年
ユーキャンスマイル)とまだ勝利を手にしていない。
3頭のうち、G1勝ちの実績があるのが春秋制覇が懸かる
ワールドプレミア。天皇賞・春のダメージが尾を引いたため、「ようやく間に合った」と急仕上げの印象はあるが、「今年連覇が懸かるのはこの馬だけ。何とかいい結果を」と底力に期待する。
具合の良さが目立つのは
ユーキャンスマイルだ。札幌記念(6着)を使ってから気配が急上昇。「この馬にしては一番いい調教の動きだった」と出来に太鼓判を押す。1分56秒8という持ち時計もメンバー最速だ。
勝負根性が売りの
ポタジェ。前走の毎日王冠では3着に食い込んだ。「得意ではない千八だったが、いい勝負根性を見せてくれた。川田騎手もこの馬のことを分かってくれているので」。コンビ実績5戦5勝。負けなしの鞍上が何とも心強い。
「3頭それぞれにいろんなバリエーションがある。持ち味を生かして頑張ってほしい」。相手は強力だが、理想はもちろん上位独占だ。