先週はGIレースのなかった日本競馬ですが、アメリカでは競馬の祭典であるブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップが開催されました。
日本馬であるラヴズオンリーユーがブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1)を制すると、マルシュロレーヌもブリーダーズCディスタフ(G1)で優勝。矢作芳人厩舎の牝馬2頭が、海外で快挙を成し遂げました。
JRAでは今週から8週連続のGI開催となりますが、その第1弾として行われるのが牝馬限定のGIレース・エリザベス女王杯(GI)です。
一昨年、昨年と3着になったのは、ブリーダーズCフィリー&メアターフを制したラヴズオンリーユー。昨年、エリザベス女王杯で連覇を達成したラッキーライラックもすでに繁殖入りしており、今年は新たな顔ぶれが多く揃いました。
やはり注目は、12冠ベビーのアカイトリノムスメでしょうか。父ディープインパクト、母アパパネというまさに金子ブランドの結晶ともいえる存在。その他にも、デビューから6連勝で大阪杯を制したレイパパレや、昨年の4着馬であるウインマリリンも侮れない存在でしょう。
そんな一戦でオリジナルのビッグデータを活用したAI競馬予想が弾き出した、注目馬を紹介します。
◆初の古馬相手も「最強世代」の1冠馬が上!?
AIが本命に指名したのは、3歳牝馬のアカイトリノムスメでした。
1番人気に推された新馬戦は期待を裏切る7着に敗れましたが、未勝利戦、赤松賞(1勝クラス)、クイーンC(GIII)と3連勝。その後は桜花賞(GI)、オークス(GI)と僅差で勝利を逃しましたが、牝馬3冠最終戦となる秋華賞(GI)で悲願のGI制覇を果たしました。
2400mのオークスでも2着と好走したように距離の守備範囲は広く、未勝利戦以降は大きく崩れていない安定感が強み。血統的にも父がGIで7勝、母が5勝と超のつく良血馬で、本馬のポテンシャルは計り知れません。
しかも、同世代の桜花賞馬であるソダシが、古馬相手の札幌記念(GII)を快勝。2着に負かしたのが、前述のラヴズオンリーユーだったことからも、世代レベルが低くないのは間違いなさそうです。
桜花賞2着だったサトノレイナスは、牡馬のいる日本ダービー(GI)に進みましたが5着と健闘。そこで2着したエフフォーリアが天皇賞・秋(GI)を制したことも、世代レベルの高さを象徴しています。
エリザベス女王杯では人気の1頭となりそうですが、初の古馬相手ということで人気も割れるでしょう。世代レベルの高さを考えれば、人気でも妙味ある馬なのかもしれません。
(netkeiba編集部)