【ばんえいダービー予想】変則三冠なるかサクラヒメ

2021年12月28日 18:00

昨年度優勝馬キョウエイリュウ(提供:ばんえい十勝)

 8月のばんえい大賞典、11月のばんえい菊花賞につづく、ばんえい3歳馬の三冠目。先の二冠が別定重量戦なのに対して、ばんえいグレードBG1のばんえいダービーは、ソリの重量が牡馬730kg、牝馬710kgの定量で争われる。

 ばんえいダービーは2015年以降、昨年まで6年連続で3着以内を牡馬・セン馬が独占しているが、今年はばんえい菊花賞で牝馬が上位3着まで独占したように、この世代は牝馬が強い。

 なかでももっとも勢いがあるのがサクラヒメ。今年2月の3歳牝馬同士の重賞・黒ユリ賞では大きく離されての10着とあまり目立つ存在ではなかったが、シーズンが改まっての4月以降、3着以内を外したのが2回だけという安定した成績で徐々にクラスを上げ、ばんえい菊花賞、さらにばんえいオークスでは後続を引き離しての圧勝で、目下5連勝。一冠目のばんえい大賞典には出走が叶わなかったものの、ばんえいオークスを加えた変則三冠を3連勝で制覇という期待がかかる。

 黒ユリ賞と、一冠目のばんえい大賞典を制しているのがイオン。ばんえい菊花賞では第2障害で最初に仕掛けてサクラヒメとほぼ同時に越えたが、サクラヒメより10kg重い重量がこたえたか失速して7着。それでも定量のばんえいオークスでは障害先頭からサクラヒメに交わされただけで2着と健闘した。続く前走が古馬オープンとの対戦で、ゴール寸前まで先頭で粘っての6着。その一線級との対戦での経験からサクラヒメに逆転という可能性も十分に考えられる。

 牡馬では、2歳シーズン三冠目(明け3歳)のイレネー記念を制したオーシャンウイナーが、3歳一冠目のばんえい大賞典でもメンバー中唯一最重量の690kgながらイオンの2着に好走。定量戦のここならチャンスは大きい。

 そのほか、ばんえい菊花賞2着のミソギホマレ、1月の3歳牡馬重賞・翔雲賞を制し、自己条件3連勝中のタカナミ、2歳シーズン三冠すべて2着という実績のネオキングダム、2歳一冠目のナナカマド賞の覇者でばんえい菊花賞3着だったアバシリサクラらもそれほど差はない。

(文・斎藤修)

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