堅実に走るマルターズディオサに期待したい(ユーザー提供:mailaさん)
長くオープン特別として親しまれてきたレースで、2015年から重賞競走へと格上げされた。ややト
リッキーといえる中山競馬場のマイルコースで行われる牝馬限定のハンデ戦。重賞に格上げされた6年間で1番人気馬は1着2回3着1回。トップハンデを背負わされた馬も1着1回2着1回3着1回。やや波乱含みの1戦だ。
◎
マルターズディオサはチューリップ賞と紫苑Sに勝ち、阪神ジュベナイルフィリーズ2着だから、世代トップクラスの実力牝馬だ。以前は先行力を武器にしていたが、今年に入ってからは控える競馬を身につけており、近2走は後方から33秒台の末脚を繰り出している。レースに注文が付きにくくなってきた。中山コースは3戦2勝と得意にしており、出遅れた京王杯オータムHも0.4秒差まで押し上げた。56kgのハンデは微妙だが、これまで出遅れた前々走を除けばGI以外では大崩れがない堅実性を評価したい。
〇
ドナアトラエンテは福島牝馬S2着馬。少々決め手に甘いところがあることは否定しないがデビューからどんどん体重を増やしながら堅実な成績を繰り返してオープン級までクラスをあげるあたりは並の馬ではできない芸当だ。さすがにオープンクラスでは1度は壁に当たったような印象を受けたが福島牝馬Sでは結果を残している。問題は初めて経験するマイルの流れ。あっさりとクリアするようなら22年度は楽しみな存在になる。
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スマイルカナは昨年の優勝馬。中山マイルコースは6戦して2つの重賞勝ち含め3勝2着1回と得意にしているコースだが、今年に入ってから大敗が続いている。マークが厳しくなったことや斤量、あるいは枠順などにその敗因を求めることはできるが、牝馬特有のスランプかどうかは判断に悩むところだ。近走の内容から本命にはしにくいが、無視はできない。
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アンドラステは、昨年の2着馬。その後中京記念に勝ち、アイルランドトロフィー府中牝馬Sはクビ差2着。こうした実績からトップハンデを課せられることになったが、筋力の強いタイプで大きく割り引く必要はないはず。今年に入ってから充実著しい△
スマートリアン、前走が強い内容だった△
レッドフラヴィアも押さえておきたいところだ。