リズム良く栗東坂路を駆け上がったベルクレスタ(撮影・北村雅宏)
「デイリー杯クイーンC・G3」(12日、東京)
須貝厩舎期待の良血馬
ベルクレスタが9日、栗東坂路で最終リハ。主戦の松山を背に単走で追われ、目下の体調の良さをアピールした。
明確な意図を持っての最終リハだ。21年の阪神JF6着以来となる
ベルクレスタは、栗東坂路を単走で追われた。馬場の真ん中をリズム良く駆け上がり、しまい強めに追われて4F54秒6-39秒8-12秒2をマークした。
引き揚げてきた松山が、その意図を説明する。「輸送もありますし、けさはしまい重点で。ここ最近、調教でも競馬でも最後に甘くなるので、そこを意識しながら乗りました」。克服すべき課題は明確。2週続けて動きを確認し、「1週前はそういう面がありましたが、けさは最後まで集中して走れていました」と確かなスキルアップを感じたようだ。
動きを見守った須貝師も納得の表情。「以前はフワフワしたところがあったけど、最後まで反応してくれた。いい調整ができた」。まだ心身ともに成長の余地を残すが、「徐々に良くはなっている」と明け3歳の飛躍に手応えをつかんでいる。
前走の阪神JF6着は外枠があだに。前に壁をつくれず、力んだ走りで脚がたまらなかった。主戦も「最後は止まっていました。甘さがあるので、外枠を引いてしまうと難しいタイプ」と敗因を分析する。
反撃を期す舞台は、半姉
アドマイヤリードが17年ヴィクトリアMを制した東京マイル。自身も2走前のアルテミスSで2着に好走しており、設定は申し分ない。「一瞬の脚はいいモノを持っている。できれば内枠が欲しいです」と松山。課題を克服してVをつかみ、桜候補に堂々と名乗りを上げる。