エクリプス賞受賞したラヴズオンリーユー(写真は1月30日引退式時、撮影:下野雄規)
10日(日本時間では11日)、米・サンタアニタパーク競馬場でエクリプス賞の授賞式が行われました。ラヴズオンリーユーは見事、芝の牝馬部門で選出され、日本馬ではじめて偉大な賞にその名を刻みました。
矢作師の現地でのスピーチ、感慨深いものがありましたね!左手を胸に当て、淡々と感謝の言葉を述べる姿を感激しながら見ていました。そして、授賞式後のインタビューで矢作師は「日本にいるスタッフと喜びを分かち合いたい」と話していたので…栗東・矢作芳人厩舎で通常どおり業務についているラヴズオンリーユー担当の吉田助手と調教担当の岡助手にお話を聞いてきました!
まず、お二人とも「凄いこと。嬉しいです」と受賞に喜びの声。
そして、吉田助手はブリーダーズカップの直後、「いろいろと大きなレースを勝たせていただいたけれど、あそこまで抱き合って喜び合ったことはなかったです」とあの日を振り返っていました。
そして、吉田助手の実父は公営・佐賀競馬の調教師で、川田将雅騎手とはお互い佐賀時代から繋がりがあったそうで、レース後に厩舎にやってきた川田将雅騎手と「昔、佐賀にいた頃のことを思うと信じられないね」と話していたそうです。
「約3、40年前の当時の佐賀競馬からしたら、中央競馬でさえテレビで見る憧れの存在だったのに、ブリーダーズカップなんて憧れどころかゲームのような異次元の世界、という感覚でした。ところが、佐賀で育った我々が実際にブリーダーズカップを勝ったのだから、凄い、というか、言葉にならない、という気持ちでした」(吉田助手)
また、「本当にいい経験をさせていただきました」と話す岡助手は、今度はサウジアラビアに旅立つべく準備を進めていました。マルシュロレーヌはエクリプス賞受賞こそ逃しましたがノミネートされただけでも凄いことです。引退レースとなるサウジC(G1)に向け、最終調整頑張ってくださいね。
(取材・文:花岡貴子)